2/18 2/19 1回東京・2回京都7日8日目

いよいよ本格的な春競馬 ~日曜東京8R・4歳上1000万下~

通常は前後半差3秒以上をハイペースとしている。これはつまりレースの前半の方が後半より3秒以上速い、ということ。わかりやすい例を挙げれば、1600m戦の前半4ハロン45秒0~後半48秒0。これがハイペース。しかし、前後半差3秒というのはあくまでも「一般的に」ということ。直線が長く坂も待ち受けるタフな東京コースの場合は、前後半差2秒でも「かなり速い流れ」と言っていい。前後半差2秒でも、東京コースの「安田記念」や「NHKマイルC」は決まって差し・追い込みの競馬になる。しかし、同じく前後半差2秒でも京都コースの「マイルCS」は基本的に前が残る。これは即ち、コース形態が原因。今回の「フェブラリーS」は前半4F46秒6~後半4F48秒8。前後半差2秒2で完全な追い込み競馬になった。予めこの流れがわかっていれば決して買えない馬券ではない。しかし、正直なところ非常に読みにくい展開&流れではあった。対して前日の「ダイヤモンドS」は15番人気ケイアイドウソジンの超スローペース3400m逃げ切り勝ち。改めて展開や流れがいかに重要か。そのことを思い知らされる先週末の2重賞だった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京8R「4歳上1000万下」ダート2400m。『本日イチオシの勝負鞍』としたこの一戦で、弊社予想部は1番人気の5番パクサを確信の軸馬として推奨した。『本日イチオシの勝負鞍。ダートの2100mと2400mを稼ぎどころとしているパクサが軸馬。この条件で近4走3・3・3・2着という抜群の安定感。追い込み一手ながら確実に伸びてくる点が信頼性を増している。毎回先着を許していたオメガスカイツリー(前走の1着馬)が抜け、いよいよ順番が巡ってきた印象。今度こそ突き抜けてくるはずだ』という見立て。

レースをリードしたのは大方の予想通り13番レックスパレード。外から内に切れ込みつつ積極果敢にハナを主張した。2番手の内に10番サクラヒストリー、その外に6番アイアムイチバンという馬順で1000m通過65秒1のスローペース。この流れなら追走するパクサも楽。いつもに比べるとかなり前め、中団7・8番手という位置取り。楽逃げに持ち込んだレックスパレードは直線に入っても全く脚いろ衰えず。むしろその直後の馬たちが苦しくなり後退。レックスパレードの逃げ切り態勢かと思えたが、馬群を割って抜け出してきたパクサが猛追。最後は力でねじ伏せるように3/4馬身差し切ってゴール。地力の違いをまざまざと見せつけた。この結果により「馬連5-13、640円」の的中。一見地味な配当ではあるが、『本日イチオシの勝負鞍』における一点目の大本線的中という点に一定の評価はいただけるものと自負する。

しかしながら、ここはあえて苦言を呈しておく。一時の「提供=的中」という状態がいかに至難であることは十分に理解しているし、非常に難解なレースが多かった今回の東京・京都開催後半戦だっただけに情状酌量の余地はある。とはいえ、取りこぼしも目立ち、2週続けて勝負鞍における的中率が落ちている点はやはり問題と言わざるを得ない。開催替わりとなる今週末、予想部には最大限の奮気を促したい。

今週末開幕の2回中山、1回阪神開催といえばG1前哨戦目白押し。いよいよ本格的な春競馬の到来となる。また、その次週には新装なった中京競馬の開幕も控え、ここからがまさに正念場。まずは開幕ダッシュを誓う今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。