2回中山・1回阪神・1回中京7・8日目

常に開催全体を見渡す目が必要 ~日曜中京9R 4歳上500万下~

前週に行われたG3「ファルコンS」の決着タイムは1分9秒0。「中京の芝コースも開催が進むにつれて順当に荒れてきた」という印象が確かにあった。そして外差しが利き出したことも通常通りで、想定の範囲内という感じ。ところが、仮柵を設置した先週末の馬場は「これが同じコースなの?」と疑いたくなるほどの様変わり。土曜8R「4歳上500万下」で何と1分7秒9という、「高松宮記念」でも最近は滅多にお目にかかれないほどの快時計が記録された。無論5馬身も千切った勝ち馬が強すぎたこともあるが、他の1200mのレースも好タイム続出。そして呆れ返るほど逃げ・先行絶対有利の傾向が続いた。翌週にG1を控え、主催者自らがレースをややこしくしてどうするの? というのが正直な感想だ。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京9R「4歳上500万下」、ダート1700mの一戦。ここで弊社予想部が軸馬としたのは、最終的には1番人気となった4番マイネルハヤト。「3戦連続3着ともう一歩詰め切れないマイネルハヤトだが、反面堅実な末脚は高く評価できる。ここは近走に比べると一枚落ちのメンバー構成。いつも通りに回ってくれば自然と着順は上がるはずだ」という見立て。レースは大外からスタートを決めたゴールディーロックが先導する速い流れ。軸馬マイネルハヤトはジックリと中団で脚をタメて行く。そして中京の勝負どころである3コーナー過ぎからスパート。外々を回って一気にマクリ上げ、4コーナーの位置取りは11番グリンガレットと並びの2番手。直線はまさに独壇場。逃げるゴールディーロックをすれ違い様に交わし、並んでいたグリンガレットとの差は見る見るうちに開いた。最後は手綱を絞って余裕綽々のゴール。2着グリンガレットに3馬身半差の大楽勝だった。「単勝4番250円。馬連4-11、1310円」のダブル的中。この単勝配当で「弊社十八番の」とは面映い。まぁ、小さな声で『お馴染みの』程度で済ませておくとして、一応ダブル的中、ではある。馬単の提供に踏み切らなかった最大の理由は提供時点では5倍以上あった軸馬の単勝オッズ。ならば妙味ありとみて「買い」とした次第。結果は半分になってしまったが、いわゆる取りガミは絶対に有り得ないところが単勝の最大のメリット。今後も場面場面で迷わず提供していく所存だ。このレースの他にも日曜中京10R「豊橋特別」、土曜阪神9R「須磨特別」など、相変わらずの安定的中をお届けした弊社。しかし、依然として課題となっているのは決定力不足。最後の詰めを誤って的中を逃すレースが目につく。不的中の大半がそんなレースだ。『軸馬からどこへ何を買うか』、今週末以降は本格的にその点を最大のテーマとして、『質』の向上を一歩一歩おこなっていきたい。
さて、今週末には皆様お待ちかねのG1「高松宮記念」が行われる。言うまでもなくその準備は着々と進んでいるし、いい報告も入ってきている。ご期待の大きさを胸に刻んで事に当たっていく所存であることに変わりはない。とはいえ、勝負どころは「高松宮記念」を始めてとするG1ばかりではない。常々ここで強調しているようにG1の裏にこそ妙味あり、ということも真実。特に開催後半には興味あるレースが集中している印象もある。多くはお伝えできないが『連続開催の後半戦だからこそ狙える馬』の存在。これがポイント。いずれにせよ、今週末の「高松宮記念」はもちろん、開催を通じて楽しみにしていただければ幸いである。