1回東京・2回京都1日・2日目

乾坤一擲の猛反撃を期す ~日曜京都10R 松籟S~

最近ではほとんど記憶にないほどの本格的な道悪競馬となった1月31日。東京初日のメインは「東京新聞杯」。不良馬場ということで当然のように道悪巧者、あるいは先行策を取る馬が新聞の印以上に売れていた。1番人気タマモサポート、2番人気ローレルゲレイロ、3番人気サイレントプライドという人気順が象徴的。レースはローレルゲレイロの逃げで始まった。サイレントプライド・ファストロック・タマモサポートという先行集団も予想通りの顔触れ。しかし、前半47秒2~後半49秒7というハイペースになったことだけは想定外。『鞍上が道悪を意識するあまり前へ前へ押し上げ、その結果ペースアップ』という、逆の意味の典型的なパターンとなった。結果、ゴール前200mで先行・好位勢は全て自然消滅。道中は中団から後方で脚をタメていた5番人気アブソリュート→15番人気キャプテンベガ→9番人気スマイルジャックという1・2・3着で3連単88万8960円の大波乱となった。馬名を聞いただけなら「そんなに荒れるの?」という感じで、自然(天候など)と人間心理(馬券を買う側と馬に乗る側)の相乗作用による波乱劇。だから競馬は難しい。しかし、だからこそ面白い。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都10R「松籟S」4歳上1600万下・芝2400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に4番人気となった5番タニノディキディキ。「徐々にクラス慣れしてきたタニノディキディキが軸馬。差し一手で常に展開が問題になる馬だが、ここはアグネススターチとセタガヤフラッグの顔合わせで極端なペースダウンは考えにくい。ならばこの馬の息の長い末脚がモノを言うはず。ハンデ戦の54キロで狙い撃ち」という見立て。
スタートを決めて逃げに回ったのは9番ツアーデフォース。意外な馬の先導となったが、1000m通過60秒6というソコソコ速い流れになった点は予想通り。必然的に48秒9-36秒6という上がりのかかるレースとなり、道中最後方を進んでいた軸馬タニノディキディキには願ってもない展開。直線に入ると好位4番手で脚をタメていた3番ハギノジョイフルが最内から先頭に立つ。これが抜け出して2着争いとなった。好位から粘り込みを図る4番アーネストリーを、ゴール前大外から強襲してきたのが軸馬タニノディキディキ。最後は完全に馬体を合わせてゴール。写真判定の末2着タニノディキディキ、ハナ差で3着アーネストリーとなった。結果、「対抗5点目」との組み合わせで馬連好配当的中こそ逃したものの「ワイド4-5、540円」の的中。図らずも先週末からスタートした『サポートメール』にて「ワイドも必須」としておいたことが功を奏した。
他にも日曜東京9R立春賞で馬単5点指示で4900円の好配当的中をお届けできたものの、ここぞ!というその日イチオシの勝負鞍の的中は残念ながら今回斬った「松籟S」のみ。正直なところ、この拙文を書いている当人自体が我慢ならない思い。ただ、決して八方塞りの状況ではないことも確か。開催も変わり、微調整を行いながら、「一本でも多くの的中を」を胸に予想部に在籍する全ての人間がこれまでと変わらぬ仕事を行っている限り、過去の実績からも今後必ず実を結ぶことは間違いない。レース選択と勝負どころが噛み合った際の弊社の破壊力はある程度弊社とお付き合いのある方であればご納得いただけるだろう。
この業界は結果が全て。その結果を出し続けてきたからこそ、今のアスコットがあることを忘れずに、今週末こそ、全社一丸となって乾坤一擲の猛反撃を期す所存。情報のお聞き漏らしのないよう、心よりお願いしておく。