2回中山・1回阪神5日・6日目・2回中京1日・2日目

安心の的中劇 ~日曜中京8R・4歳上500万下~

現在、関東に所属する牝馬のG1ウイナーが何頭いるかご存知だろうか。正解はキストゥヘヴン・ピンクカメオ・ブラックエンブレムのたった3頭だ。そのうちの2頭キストゥヘヴン-ピンクカメオのワンツー決着で馬連21930円という配当になった「中山牝馬S」。『馬は格で走る』と信じて疑わない人間にとっては垂涎もののオイシイ馬券だが、キストゥヘヴンは近2走13着→10着。ピンクカメオの方は近3走15着→16着→15着だから、さすがにちょっと手が出しづらい。特に牝馬戦の場合は「格より近況重視」という面があるだけになお更。現にこのレースでも唯一G1を2勝しているトールポピーは惨敗しているのだから。難解そうに見えたレースが難解なまま終わったなぁ、という妙な思いだけが残った。それにしても今の中山芝、インを走った馬しか馬券にならない。唯一の例外が最後方から大外一気に突き抜けた「山桜賞」のピサノカルティエ。あるいは、この馬が「ダービー」でのロジユニヴァースの最大の強敵になるのかもしれない。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京8R「4歳上500万下」ダート1700m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気の11番タガノショータイム。「1年ぶりの前走を逃げて0秒5差5着に粘ったタガノショータイムが軸馬。ひと叩きで太かった体はビシッと締まってきたし、本来の気合も出てきた。休養前のこの開催で現実に同条件を快勝している格上馬。一枚上の先行力で押し切ってくれるはずだ」という見立て。
レースは最内枠からスタートを決めたフォルスストリートが逃げる展開。ハナが予想されたタガノショータイムだが、ここはジックリと2番手からの競馬。逃げたフォルスストリートは3コーナー手前で早々と脱落。満を持してタガノショータイムが先頭に立つ。そこからは完全な独壇場。4コーナーから直線に入っても余裕綽々の手応えでアッサリと後続を振り切った。2着シンボリプロキオン、3着セクシーザムライ、4着ドミンゴシチーと、対抗馬が上位を占める安心の的中劇。結果的に「馬連8-11、520円という1番人気での決着となったが、情報精度の確かさを再確認していただくひと鞍となった。配当面に恵まれなかったとはいえ、この的中には一定の評価が与えられると自負している。
他、結果的には不的中となった鞍にしても「ほんのちょっとしたボタンのかけ違い」のようなものばかり。購入法ひとつで高配当をお届けしている鞍が目についた。今後、予想部にはそのあたりをさらに煮詰める作業を期待したい。少しだけ風向きが変われば高配当連打に激変する手応えがある今現在、その契機となりそうな勝負鞍が次開催開幕週の『高松宮記念』。弊社では滅多にお目にかかれない重賞戦での大勝負であることをお伝えしておく。とはいえ、まずは反転攻勢を期す今週末、開催最終週の提供に多大なるご期待をお寄せいただきたい。