3回東京・3回中京3日・4日目

勝負を決する好配当ダブル的中 ~日曜東京6R 3歳500万下~

もう「ダービー」は40回以上見てきたが、「皐月賞2ケタ着順同士のワンツー決着」は記憶にない。と言うか、恐らく史上初のことではないか。それも1番人気で14着と大敗したロジユニヴァース。そして2番人気で13着と失速したリーチザクラウン。大きく期待を裏切った2頭による大逆襲劇の完遂だった。それぞれの鞍上は横山典弘、武豊という東西の第一人者。レースレコードより10秒4も遅いド不良馬場ではあったが、「その分長く楽しめました」という実感。これはこの業界の人間が口にしてはいけない言葉なのかもしれないが、馬券を離れてアツくなるレースだった。ちなみにこの2頭の組み合わせ、「皐月賞」の時は馬連5倍、馬単7.6倍だった。それが各々37.6倍、78.7倍にジャンプアップ。『人の気』と書いて人気。まさにその通り。一方、「皐月賞」圧勝のアンライバルドは単勝2.1倍という断然の1番人気に推されながら12着。ロジユニヴァースから2秒3も離される大惨敗を喫した。春シーズンだけで、これほど浮き沈みの激しいクラシック戦線もかつて記憶にない。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京6R「3歳500万下」ダート1400m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった13番エーシンビートロン。「快速エーシンビートロンが軸馬。スタート直後躓いた前走にしても並外れた加速力で一気にハナを奪取。勝ち馬に執拗に絡まれながらも渋太く小差に粘り込んだ。ここも同型は少なくないが、スピードの絶対値の差でハナは譲らない。高速設定の前残り馬場を味方に堂々と押し切れるはずだ」という見立て。
レースは外枠でスタートを決めた軸馬エーシンビートロンが予想通りハナ。と思われたが、中から意外なほどのスピードで7番サクセスオネスティが逃げ態勢。それを見てエーシンの鞍上内田博はムリを避け外の2番手を選択。そのままの隊列で4コーナーから直線に入る。残り350m地点あたりで持ったまま先頭に立つエーシンビートロン。一瞬4番グリフィンゲートとの競り合いになったが、これはアッサリと突き放してリードを広げていく。誰が見ても大楽勝パターン。しかし残り100m、たった1頭だけ大外から凄まじい勢いで伸びてきたのが6番テスタマッタだった。瞬く間にエーシンビートロンを3/4馬身交わして1着ゴール。レース上がりを何と1秒7も凌ぐ怒涛の追い込み。エーシンビートロンとて3着グリフィンゲートを2馬身半も離しているのだから失速したわけではない。が、最後は勢いの差に屈してしまった。とはいえ、弊社と会員の方々にとっては安心の的中劇。「馬連6-13、5440円&ワイド6-13、1490円」という好配当のダブル的中となった。「初ダートで変わり身見込める」として、7番人気のテスタマッタを対抗3点目に取り上げた予想部のクリーンヒットだった。『あのレースで今週の勝ちは決まっていたからダービーも目黒記念も余裕で楽しめた』という声を数多く頂戴した。弊社を代表して、この場でお礼をさせていただきたい。たくさんのメールやお電話、本当に有難う御座いました。そして、おめでとう御座いました。
ダービーウイークを上々の首尾で打ち上げた弊社予想部。しかし、まだまだ手を緩めるわけにはいかない。今週末にはG1「安田記念」を筆頭とする勝負鞍候補が連日に渡り控えているし、その先にもすでに手応えを掴んでいる鞍が用意されている。「ダービー」が終わっても競馬は毎週毎週やってくる。ひと息ついている暇はない。豊富になった軍資金とともに、まずは今週末を楽しみにお待ちいただきたい。