3回新潟・3回小倉3日・4日目・2回札幌7日・8日目

貴重なワイドの好配当的中 ~日曜札幌12R 小樽特別~

夏のローカル開催期間に行われる唯一のG2レース。それが「札幌記念」。毎年数頭のビッグネームが参戦してくることで知られるレースだが、ご存知の通り今年もブエナビスタ・マツリダゴッホという2頭のG1ウイナーが出走してきた。中でも注目を集めたのは「桜花賞」「オークス」を驚異の追い込みで連覇したブエナビスタ。最終単勝オッズ1.5倍はいささか『過剰人気』のきらいはあるが、3歳牝馬の恩恵で定量52キロという点も大きかったよう。結果はいつも通りのレースパターンでヤマニンキングリーの半馬身差2着。メンバー中最速の上がり35秒1という脚を駆使しているのだからリッパなもの。ウオッカやダイワスカーレットのような『男勝り』という感じはないが、初の古馬、それも一流牡馬を相手にこれだけ走れば上々と言えよう。何よりも賞讃されて然るべきは手綱を取った安藤勝己騎手。普段55キロ以上の体重がある49歳の「オジサン」が、短期間でこれほどの減量をすることの困難さ(鞍の重量を考えると50キロ前後まで絞ったはず)は想像に難くない。今さらながらアンカツのプロ意識に驚かされる。また、このレースで一番走りが光っていたのは3着のサクラオリオン。前開催「函館記念」の勝ち馬だが、だからこそ定量戦のここでは手が出し辛い馬だ。ゴール前の伸びはブエナビスタと同等のものがあった。この走りを予見することは非常に難しい。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜札幌12R「小樽特別」3歳上500万下・芝1500m。ここで弊社予想部が軸馬の期待をかけたのは6番人気という、『人気の盲点』に入っていた5番ブリッツェン。「前走後ひと息入れてリフレッシュ放牧。完全に立て直してきたブリッツェンが軸馬。前2走は明らかにデキ落ちで基準外。500万昇級後2戦の内容から勝ち上がる力は十分にある馬で、間違いなく今回が買いのタイミング。1400m~1600mがベストでこの距離は文句なし。好位抜け出しに期待したい」という見立て。
レースは内枠有利の札幌1500mで絶好のスタートを決めた2番エイダイセルリアの逃げ。軸馬ブリッツェンも好スタートから一旦2番手を奪取。そこで逃げ馬にプレッシャーをかけておいて、インの4番手に控える鞍上・岩田絶妙の手綱。ブリッツェンが再び進撃を開始したのは3・4コーナー中間地点。痺れるような手応えで2番手に上がり直線を向く。残り200mで鞍上の豪快な追いに応えて先頭に立つ。ゴール前13番ハギノトラストが猛追してきたが、これを余裕で半馬身おさえる完勝。いわゆる「着差以上の力の差」を感じさせてくれた。そして2馬身半差の3着には9番シーフォーアイが先行策から粘り込んだ。この結果により「ワイド5-9、1930円」の的中。2着したハギノトラストを対抗馬の一頭に取り上げながら最終的に買い目に入れなかったことは痛恨だが、『ワイドで20倍弱なら納得』という反響が大多数。3連単が馬券購入の7割を占める今現在、一般には『ワイド』というだけで「配当妙味なし」とオッズの確認もしない方が多い中、こういった非常に旨味のあるワイドをキッチリ獲るからこそ、「信頼できる予想」として、皆様から支持を集めているのだろう。ただし、それはそれで一定の評価をいただいていることは確かではあるが、ここは「取れるダブル的中だった」という点を予想部には申し入れておきたい。
他にもイチオシの勝負鞍とした土曜札幌10Rのダブル的中。更に土曜小倉9R「タイランドC」など、先週末も連日に渡り勝負どころで的中をお届けすることができ、ローカル最終盤に向けますます快調のアスコットという点を強調させていただく。また、今月の勝負鞍の軸馬は11・1・2・2(左から1着・2着・3着・着外)で単勝率69%、複勝率88%と絶好調。今開催は残り2週となったが、まずは更なる勝負どころ目白押しの今週末に、なお一層のご期待をお寄せいただきたい。