2回中山・1回阪神7日・8日目・2回中京5日・6日目

さして難しくもない的中 ~日曜阪神11R・阪神大賞典~

1コーナーを回る際、思わず『やっぱり……』とため息交じりに呟いた「スプリングS」。十分想定の範囲に入れていた横山典弘=アリゼオの逃げ。とにかく、最近G1レースの前哨戦で逃げに回る(逃げ馬ではないのに)ケースが目につく横山典。そして、その成功率は驚くほど高い。今回も全く危なげのない逃げ楽勝。繰り返し映像を確認すればわかることだが、『気を入れて』追ったのは坂の手前50mから120m程度の間だけだった。この勝利を展開利のひと言で片づけると先々痛い目に遭うこと必定。それだけはあえてご忠告させていただく。問題は断然の1番人気で3着に敗れたローズキングダムの取り扱い。ハッキリ言って2歳時からの成長が全く感じられなかった。最悪でもゲシュタルトは交わして然るべきだ。本番での逆転はかなり難しくなった気がする。大勢は「ヴィクトワールピサVSアリゼオ」という印象が強い。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神11R「阪神大賞典」G2・芝3000m。このレースで弊社が軸馬としたのは4番人気の6番ジャミールだった。『長距離路線のエースとなり得る素質の持ち主、ジャミールが軸馬。ステイゴールド×サドラーズウェルズという血統面に裏打ちされたスタミナ能力は驚異的。2000m以下では取りこぼしも目立つが、距離が延びれば延びるほど真価を発揮してきた。通例として、極端なスプリンターやステイヤーはメンバー強化を苦にしないケースが多い。相手関係よりもレース条件が合うか否か。それが最重要。その点で初の3000mが何よりの強調材料になる。この鞍上に替わってから3・2・1・0。前記の通りメンバー強化を問題にしていない。初オープン=G2でも特性が最大限に活きるはずだ。好位から力任せに抜け出してくる』という見立て。

レースは予想通り10番ホクトスルタンが逃げて1000m通過61秒8というこの距離とすると普通の流れ。14番アサクサキングスは積極的に2番手のイン。1番人気の11番メイショウベルーガはいつもより前めの中団からレースを進める。そして軸馬ジャミールは中団の一番後ろ、10番手前後の位置取り。ほとんど馬順に変動なく4コーナーから直線。懸命に粘るホクトスルタンにアサクサキングスが並びかける。メイショウベルーガはいつものように外へいく。そして、何とジャミールはその更に外へ持ち出された。その時サッと2頭分内の馬群に入っていったのが13番トウカイトリック。結果的に藤田伸二のこの好プレーが勝敗を分けた。ゴール前100mあたりでは一旦、メイショウベルーガとジャミールが抜け出す。その2頭をゴール寸前でインからまとめて交わしたのがトウカイトリックだった。クビ差だけ抜けて1着トウカイトリック。壮絶な2着争いは完全な首の上げ下げ。写真判定の結果、外のジャミールがハナ差メイショウベルーガをおさえていた。「馬連6-13、1820円」の的中。絶好調を誇る今のアスコット重賞予想にとってはさして難しくもない的中だった。

ただし、取り上げたのはこのひと鞍だが、決して勝負鞍が不調というわけではない。配当面で強調できる的中劇ではないものの、日曜中山6Rの3連複、同じく日曜中山9R「浅草特別」の馬連など、キッチリと的中をお届けしている。馬のデキで表現すれば『いい意味の平行線』という感じ。レース選択さえ間違えなければ配当はおのずとついてくるはずで、引き続きご安心のうえ勝負していただきたい。

以前からお伝えしている通り、今週末に迫ったG1「高松宮記念」は弊社にとってかなりの勝負鞍となる予定。昨年に続き連覇がかかっていることは言うまでもなく、今の弊社の重賞予想に任せておけば大過なし。ひと欠片の不安もない。他にも勝負鞍候補目白押しの今週末以降に多大なるご期待をお寄せいただきたい。