3回東京・4回京都3日・4日目

好配当を本線で仕留める ~土曜東京8R・4歳上500万下~

前半の1000m通過61秒6~レース上がり45秒8-33秒4という強烈な上がりの瞬発力勝負となった「ダービー」。1000m通過61秒6はもちろんスローペースだが、驚かされるのはその後の4Fのラップ13秒5-13秒1-12秒9-12秒4=51秒9という数字。たとえば同日同距離の古馬1000万「青嵐賞」はこの区間48秒8だった。元々遅いペースが、更にここで遅くなるという不思議な現象。従って、ここで大外をマクッて行ったペルーサにしても『ムリ脚』を使ったわけではない。むしろ出遅れた人気馬としては当たり前の戦法と言える。実際のところ残り3F地点の位置取りは勝ったエイシンフラッシュも2着のローズキングダムも、更に言えばヴィクトワールピサもペルーサもほとんど同じだった。エイシンフラッシュの上がり3Fは実に32秒7。しかし、本当の勝負は上がり3Fではない。ある地点からある地点の間の精々200m程度のこと。その間の10秒台の脚を「どこで使ったのか」が勝敗を分けた。究極のスプリント勝負であったことは、「距離?」と評価された馬(3着馬以外)が上位を独占したことで証明される。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京8R「4歳上500万下」芝1800m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気となった3番ミステリアスライトだった。
『本日イチオシの勝負鞍。ちょっとした展開のアヤで惜敗続きのミステリアスライトだが、元を正せば新馬→500万・葉牡丹賞と連勝した元クラシック候補。特に2戦目はマイネルチャールズを寄せつけなかったのだからハンパな能力ではない。その後休みがちで出世は遅れているが、軌道に乗ればポンポンと連勝して不思議のない高性能の持ち主。叩きつつ順当にデキを上げてきたここは不動の軸馬だ』という見立て。

レースは最内枠からスタートを決めた1番ゴールドケーがハナを主張。同枠2番メジロスプレンダーが2番手につけ、軸馬ミステリアスライトは11番ウマザイルと前後する3・4番手のインに収まった。1000m通過61秒6のスローペースで淡々と流れ、ほとんど馬順に変動のないまま4コーナーから直線へ。この流れなら先行勢も余力十分。まず内ラチ沿いを狙った蛯名=ミステリアスライトだが、前が開かず一旦手綱を絞って外へ進路変更。しかしそこにも突っ込む隙間なし。ならばと再度最内に切り替え、今度は一瞬で突き抜けてきた。力の違いをまざまざと見せつける2馬身差の完勝。恐らく、この一戦が快進撃の突破口となるに違いない。2着争いは番手から粘るメジロスプレンダーと、不利な流れを力で差し込んできた13番フライバイワイヤーの写真判定。どちらに転んでも的中は的中だが、オッズには4倍近い開きが……。結果はハナ差で『高い方』の「馬連2-3、1610円」の本線的中となった。9番人気にすぎなかったメジロスプレンダーを、対抗上位に取り上げた予想部の好判断が際立つ的中鞍。

こと先週に関していえば、的中が土曜日に偏り「欲を言えばあと一本」的中が足りなかったことは少々ツヤ消しではあるが、他にも重賞「金鯱賞」での本線好配当的中など、週単位では相変わらずの安定感を維持しているアスコット予想。競馬の祭典「日本ダービー」は終了しても、弊社の的中ラッシュには終息の兆しさえ窺えない。引き続き今週末以降の提供にご期待いただきたい。