3回新潟・2回小倉・1回札幌3日・4日目

当然の的中鞍 ~日曜札幌9R・札幌記念~

元々馬は暑さに弱い動物で、そのことはよく知られているところ。特に今年は人間でも熱中症でバタバタ倒れるほどの暑さだから、馬によってはヘロヘロというケースも少なくない。従って、この時季「原因不明の大敗」を喫する人気馬の、ほとんどの『原因』は夏負けと考えて構わない。例えば、先週末の競馬で挙げれば土曜新潟11R「長岡S」を2番人気→15着と大敗したエーシンビーセルズ。弊社のコラムでお伝えしたことだが、陣営は戦前から「疲れが出てきた感じ」と語っていた。そして結果は前記の通り。同馬が6月以降4戦を消化していた点に注目。この業界では、「夏場の好調子は精々3戦」とも云われる。6月以降4戦目、5戦目という馬が人気になるようなら疑ってみるのもひとつの手。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜札幌9R「札幌記念」G2・芝2000m。ここで弊社が軸馬として期待したのは1番人気となった6番アーネストリーだった。
『大目標の天皇賞(秋)から逆算して始動してきたアーネストリーが軸馬。その分完調というわけにはいかないが、今回以下の状態で重賞2勝という絶対能力の持ち主。前走の宝塚記念は自力で勝ちに動いて半馬身+半馬身の3着。G1ウイナー4頭を退けているのだから現役屈指の存在と断言できる。パワフルな先行力がウリで洋芝の適性は激高。多少キツい展開になっても力で押し切ってくる』という見立て。
レースは予想された通り3番ドリームサンデーが逃げて1000m通過59秒3という緩みのない平均ペース。2番手に10番ロジユニヴァースがつけ、その直後にアーネストリーという順番。4コーナーで早々とドリームサンデーは失速。ロジユニヴァースが自然と先頭に立つ。それを待っていたのがアーネストリー。鞍上佐藤哲の仕掛けに素早く反応、瞬く間に抜き去り、最後は1馬身3/4差の完勝。「天皇賞(秋)」の最有力候補にのし上がった。2着ロジユニヴァースもようやくダービー馬らしい底力を見せてくれた。このまま順調にいけば秋のG1戦線で中核を成す存在だ。3着には5番アクシオンが差し込み、以下ヒルノダムール、ジャミールという結果。これにより「馬連6-10、1610円」の的中。的確な軸馬及び対抗馬選択の勝利だった。

さて、先週末のアスコット予想は先述の日曜札幌9R「札幌記念」、土曜新潟11R「長岡ステークス」での好配当的中を筆頭に、土曜札幌9R「マレーシアC」では6番人気ダークエンジェル、日曜小倉9R「小郡特別」の6番人気エイシンブイムードなど随所に弊社らしさはお見せしたものの、肝心要の勝負鞍において「的中なし」という不名誉な結果を招いてしまった。これは6月12・13日以来、今年二度目の出来事となる。そのことについて、まずはお詫び申し上げたい。好調時に稀にある、いわばエアポケットのような週と考えざるを得ない。予想部には今一度の引き締めを強く要望しておく。ただ、弊社とのお付き合いが長い会員の方ならよくご存知の通り『悪いことは2週続かないアスコット』。この業界、「どうあれ結果が全て」ということをよく耳にするが、それを言えば「こういった週の翌週は必ず好結果をお届けしている」ということも、過去の実績から純然たる事実であり結果である。特に今週末には「今夏屈指の勝負鞍」と認識する「新潟記念」が控えている。弊社の全知全能を注ぎ、そしてプライドを賭けて挑むこの大一番に絶大なるご期待をお寄せいただきたい。