4回東京・5回京都7日・8日目・3回福島3日・4日目

好調時の的中パターン ~日曜京都8R・3歳上1000万下~

グレードの高いレースになればなるほど『世代レベルの比較』が予想をするうえでの重要なファクターとなる。ことにG1ともなるとそれが最重要と断言できるほど。とはいえ6歳以上となると、世代レベル以前に「年齢的な衰え」を考える必要がある。従ってとりあえずここでは論外としておく。あくまでも芝に限ってのことだが、今の4歳牡馬と5歳牡馬は驚異的と言えるほど弱い。例外は5歳のオウケンブルースリと4歳のナカヤマフェスタのみ。今回の「天皇賞・秋」で言えば、5歳牡馬アーネストリーは4歳牝馬ブエナビスタに置き去りをくい、3歳牡馬ペルーサにはすれ違い様に交わされた。そのアーネストリーが『稼働中』の5歳牡馬では最強だから切ない。反対に、3歳牡馬のレベルの高さはかなり前からハッキリしていた。「毎日王冠」の1・2着独占。更に今回のペルーサの走りで一層鮮明になった。しかし、何よりも驚かされたのは3歳牝馬オウケンサクラの4着入線。ハッキリ言ってアパパネ・サンテミリオン・アニメイトバイオあたりとは比べものにならない存在。その程度の馬がこの着順ということは、今年の3歳牝馬は超ハイレベルと考えるべき。どうやら我が国の競馬の『牝馬の時代』は当分続きそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜京都8R「3歳上1000万下」ダート1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは1番人気となった7番ナリタスプリングだった。『本日イチオシの勝負鞍。前走に続きナリタスプリングを軸馬とする。前走時の体重は+18キロだったが、そのほとんどが成長分。実際のところレース内容も文句のないものだった。そこから中2週となるが、軽く好タイムを叩き出した最終追い切りの動きを見ると更にデキを上げてきた印象。展開や流れに全く左右されない自在の捌きで危なげなく抜け出してくる』という見立て。

スタートから先行態勢を取ったのは6番ケイアイプログレスと15番オースミレジスタの2頭。1コーナーのコーナーワークの差で内のケイアイプログレスが行き切る形となったが、テンの競りが影響して3Fから順に35.8-48.3-61.1~レース上がり51.0-38.4という速い流れになった。軸馬ナリタスプリングは中位7・8番手からの競馬。そこから徐々に押し上げて行く本命馬らしいレース運び。4コーナーでは先行勢の直後まで進出し、直線で勇躍先頭に立つ。言わば京都ダートの完全な「勝ちパターン」だが、このレースに関してはそれでも仕掛けが早すぎた印象。道中は後方寄りで脚をタメていた2番シルクターンベリーの強襲を受け、一瞬のうちに抜き去られてしまった。結果は2馬身半差の2着だが、3着8番ヒカリコーズウェーとの差は1馬身3/4だから全く危なげなし。安泰の2着キープだった。これにより「馬連2-7、1300円」の的中。『イチオシ勝負鞍』と断言したうえに、配当的にもマズマズということで会員の方々からは予想を上回る反響をいただいている。「鉄板の軸馬がいいところを連れてくる」という好調時ならではのパターン。いい流れは続いている。

的中数という点で誰もが快哉を叫ぶ大団円とはいかなかったものの、随所でアスコットらしさをお見せすることができた今開催。堅調を維持したまま今週末開幕の5回東京・6回京都開催。更に年末開催まで突き進む所存。まずは今週末の情報提供を楽しみにお待ちいただきたい。