4回新潟・1回札幌7日8日目・4回小倉11日12日目

追い風を受けたまま勝負の秋開催へ ~日曜小倉8R・3歳上500万下~

「小倉2歳S」を制したエピセアロームは注目の新種牡馬ダイワメジャー産駒。「いいところ(繁殖牝馬)はみんなディープに持っていかれる」という見方もあったが、『超優秀な母系を考えると成功して当然』との声も多かった。まだ結論を出すには時間が必要だが、早々と重賞ウイナーを輩出したのだから好スタートを切ったことは確か。ダイワメジャーの最大の特徴はマイル~2000mあたりまでのスピード&勝負根性。それは産駒にもシッカリと伝わっていたよう。「新馬」でエピセアロームをクビ差競り負かしたダローネガ(新潟2歳S4着)も同じダイワメジャー産駒で、ともにとにかく渋太さが目を引いた。同日に行われる新潟外回り1600m「新潟2歳S」は将来性豊かな馬。対して「小倉2歳S」はスピードと完成度の高さがモノを言う一戦という評価が定着してきた。事実昨年まではその評価が正解。しかし、今年の「小倉2歳S」の覇者は少々趣が違うよう。少なくとも2000m級までは楽にこなしてしまうはず。他のダイワメジャー産駒同様、今後に注目していきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜小倉8R「3歳上500万下」ダート1700m。この一戦で弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気の8番ドリームザネクストだった。

『ここで人気の中心となるのは、現級で常に上位争いの堅実駆けで、前走も強い降級馬相手に好タイム2着した15番(メイショウスクラム)だが、本質的に広々としたコースがベターで小回りの当地適性には疑問が残る。であれば、軸馬にはドリームザネクストを据える手だ。美浦所属馬が長期の小倉滞在。言葉は悪いがショッパイ厩舎らしく実戦を使いつつ仕上げる手法で、今回が走り頃の叩き3戦目。勝ち味に遅いものの堅実に押し上げる脚力は現級上位だし、台風の影響残る渋った馬場はむしろ歓迎のタイプだ』という見立て。

レースをリードしたのは大方の予想通り2番パーフェクトバイオ。3番ジャマイカシチー、10番ペガサスダンディーと続き、小回りコースに戸惑うと思われたメイショウスクラムも離されることなく好位4番手からの競馬。軸馬ドリームザネクストはいつも通り後方寄りからレースを進めていき、型通り3角すぎに進撃開始。4角2番手という正攻法の競馬でメイショウスクラムがアッサリと抜け出す。それをただ一頭懸命に追いすがったのはドリームザネクスト。しかし地力上位のメイショウスクラムに力通り走られては厳しく、1馬身1/4差の2着確保が一杯。更に1馬身3/4差で3着には9番タイガースラムが入った。この結果により「馬連8-15、380円」の的中。無論大イバリできるような配当ではないが、一点目の大本線的中というあたりに一筋の光明を見出したい。

夏のローカル最終週は、上記の他には「新潟2歳S」で「馬連10-11、950円をキッチリものにしたものの、残念ながら熱望した大喝采の大団円とはならなかった。とはいえ、全体を通して思い返していただければ明白なように、弊社が夏のローカル開催を「勝負どころのひとつ」と繰り返しお伝えしていたことは存分に納得いただけるはず。この追い風に乗ったまま、いよいよ大収穫の秋開催へと突き進む所存。その端緒となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。