5回東京・6回京都7日8日・5回小倉1日2日

大一番で示した弊社の底力 ~日曜東京10R・ジャパンC~

今週末のメインは第12回を迎える「ジャパンCダート」。国際G1とは名ばかりで今年も日本馬のみの争いとなるが、東京2100mから阪神1800mに移行した当初からこの事態は予想されていたこと。それを強行したJRAの認識を疑うばかり。それはそれとして、スマートファルコンこそ回避(例によって)したものの、今年もなかなかのメンバーが顔を揃えた。昨年の覇者で、その後も「フェブラリーS」1着→「ドバイWC」2着→「南部杯」1着と国内外のG1で好走を続けるトランセンド。同馬が核となることは誰もが異存のないところ。それに対する一番手は、ここにきて俄かに復調してきたエスポワールシチー。続いてダノンカモン・テスタマッタ・バーディバーディ・ワンダーアキュートといった常連組。初ダートの「シリウスS」を圧勝して新境地を開いたヤマニンキングリー。そしてミラクルレジェンド・ラヴェリータの牝馬勢からも目が離せない。一見して大荒れはなさそうなイメージだが、なんせ舞台は展開や流れ次第でどうとでも変わる阪神1800mダート。全く予断は許されない。弊社は馬券的な妙味尽きないこの一戦も勝負鞍候補のひとつとして捉えている。大いなる期待をお持ちのうえ、一週間をお過ごしいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは他でもない、日曜東京10R「ジャパンC」G1・芝2400m。この大一番で弊社が軸馬として期待したのは2番人気となった2番ブエナビスタだった。

『休み明けの天皇賞(秋)を叩き今度は完璧な状態になったブエナビスタが軸馬。ゆったりとした流れからの決め手勝負を得意とする同馬にとって、天皇賞(秋)の流れはハッキリ言って最悪。それでも、交わされてからゴール前もう一度差し返し気味に伸びてきた勝負根性が同馬の真骨頂。能力的な衰えなど微塵も感じさせない。シルポート不在のこのメンバーなら流れは確実に変わる。平均~スローの流れになれば、「確実に伸びてくる」という安定感&安心感で大きくリード。素直に期待したい』という見立て。

レースをリードしたのは大方の予想通りアメリカの11番ミッションアプルーヴド。2番手に「天皇賞・秋」を驚異的なレコードで制した16番トーセンジョーダン。以下5番トレイルブレイザー、6番トゥザグローリーと続き、軸馬ブエナビスタは好位6・7番手のインを確保。1番人気に推された凱旋門賞馬13番デインドリームは後方12・13番手あたりの位置取り。そして、先行策と思われていた8番ヴィクトワールピサは何と最後方待機。やはり状態面から無理はできなかった様子。1000m通過61秒8という「天皇賞(秋)」とは一変のスローペース。この流れに痺れを切らしたかのように、後方に控えていた3歳代表の12番ウインバリアシオンが向正面中ほどから大マクリを打ち一気に2番手まで進出。そのまま4コーナーから直線へ。早々と逃げていたミッションアプルーヴドが失速。並んで自然と先頭に立つトーセンジョーダン・ウインバリアシオン。ここは歴戦の古馬の貫録を見せトーセンジョーダンが競り落とす。そのトーセンジョーダンを目標に猛然とスパートをかけたのは、もちろんブエナビスタ。外から並びかけ、そして交わしたところがゴールだった。1着ブエナビスタ。クビ差で2着トーセンジョーダン。3着には1馬身3/4差で1番ジャガーメイルが入線。1番人気デインドリームは追い込み届かず6着と敗れた。この結果により「馬連2-16、2300円」の的中。誰もが認める現役最強馬ブエナビスタと、驚異的な日本レコードで「天皇賞(秋)」を制したばかりのトーセンジョーダンとの組み合わせでこの配当は法外のひと言。ブエナビスタの素直な軸馬選択。そして『理不尽なほどの低評価も天皇賞(秋)の内容は「強い」のひと言』としてトーセンジョーダンを対抗馬とした弊社の『予想力』をまざまざと見せつけたひと鞍と言えよう。

他に勝負鞍における的中は日曜京都7R「馬連4-13、360円のみ。結果論だが土曜日2鞍の取りこぼしが痛恨だったのは事実。ハナ差やクビ差、ほんの少し噛み合わなかっただけで流れが大きく変わるのが競馬とはいえ、いささか物足りない開催最終週となったこと、率直にお詫びしたい。しかし、ここ一連の歯痒いような結果は全て、本年最終となる5回中山・6回阪神開催においてお返しする所存。会員の方々には、弊社がプライドをかけて臨む今週末以降に多大なるご期待をお寄せいただきたい。