4/14 4/15 3回中山・2回阪神7日8日・1回福島3日4日目

素質を見抜いた先物買いの的中劇 ~土曜中山5R・3歳未勝利~

『スローペースで流れていって上がりだけの瞬発力勝負』。一部の例外(たとえば中山1200mダート)を除くと今の競馬の過半数はこのパターン。特に2000m以上となると8割から9割がこれ。別段悪いことだとは思わないし、ほぼ全部の馬が余力を持って直線に向かうので僅差のひしめき合いとなり、それなりにスリリングでもある。しかし、せめてG1レースくらいは力と力のぶつかり合いが見たい、という気持ちがあることもまた事実。今年の「皐月賞」がまさにそんなレースとなった。前日まで降り続いた雨の影響でようやくやや重まで回復した馬場。パンパンの良馬場とは程遠い状態となったことも逆によかった。ゼロス、メイショウカドマツの主導権争いで前半35.8-47.7-59.1という緊張感十分のペース。まさに力勝負になる流れ。コース取りが明暗を分ける馬場で、一頭だけ馬場コンディションのギリギリのラインをついた4番人気ゴールドシップが2馬身半をつけての完勝。有力各馬が外を回したなか、鞍上内田博騎手の好騎乗が光った一戦だった。むろん、コース取りが明暗を分けた一戦であったことからも、この着差が明確な力差ではないが、追えば追うほど伸びる末脚は東京でこそ。続く2冠目となる「日本ダービー」も有力な一頭であることは間違いないだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山5R「3歳未勝利」・芝2200m。ここで軸馬として期待したのは10番人気となった16番イデアルモルソーだった。

『ここがデビュー戦ながら、経験馬相手でも素質互角のイデアルモルソーが狙い目。調
教を見る限り抜群の仕上がりとはいかないものの、皐月賞に出走予定のアーデントと
併せ、マズマズの脚力を見せており、水準以上の仕上がりにはある印象。また、勝ち
上がり率の高い母系で父アグネスタキオンもスジが通っており、未勝利クラスなら即
勝負になってもなんら不思議ない血統背景。前走好走している馬が複数出走している
ここは人気薄なだけに同馬の一発に期待したい』という見立て。

スタートを決めた5番エクセレントマン、6番ガンセの逃げ争い。大外枠ながらも発馬絶好だった軸馬イデアルモルソーはそれら2頭を見つつ内の各馬の出方をうかがいながら、好位4番手追走。人気の10番セイクリッドロードは発馬で後手を踏み、中団からの競馬。前半は比較的スローな流れ。イデアルモルソーは終始先頭を射程圏内に入れながらの追走。そして3コーナー手前からペースアップを開始。このときは反応鈍く、終始追いどうしだったけに力のない馬なら直線脱落のパターンだが、同馬はまるで違っていた。追うごとに力強く伸び、後方から脚を伸ばしてきた8番トーセンガリレオ、11番アルフェロアとの3頭の熾烈な叩き合いを制し、クビ差で1着入線。惜しくも馬連的中は逃したものの、結果「単勝16番、5430円、複勝16番、1950円」のダブル的中となった。同レースは厳選勝負鞍としての提供ではなかったものの、まさに軸馬の素質を見抜いた先物買いの的中劇。このひと鞍に関しては喜びの声が多かったこと、そして弊社の予想精度の高さを示す文句なしの狙い、として斬らせていただいた次第。

他にも日曜中山5Rなどで的中はお届けしているのだが、肝心の予想部による勝負鞍に関しては的中なしという不本意な結果を招いてしまった。先週の結果に関しては本当に申し訳ありませんでした。軸馬着順【2・1・0・1】という結果だっただけに、3本とはいかないまでも通常であれば2本は的中を届けできている週だったはず。明らかに地力下位でノーマーク馬の、一度限りの激走がよりによって弊社勝負鞍で立て続けに3鞍おきたあたり、明らかに流れがなかった週ではあった。言いたいことは山ほどある。しかし、ここはあえて沈黙を守り、今週末の猛反撃を誓うのみ。結果が出なかった翌週には必ず取り返してきた弊社の伝統を今回も踏襲するまで。大いなるご期待をお持ちのうえ、開催替わりとなる今週末をお待ちいただきたい。