8/22 8/23 2回新潟・2回小倉7日8日目・2回札幌1日2日目

もう一歩踏み込んだ予想提供の実現を ~土曜札幌8R・3歳上500万下~

夏場ローカル唯一のG2「札幌記念」は、6歳馬ディサイファが終始好位からの王道の競馬でラストまでしぶとく脚を伸ばして快勝となった。このディサイファ。ここまでG3・2勝ではあるが、G2、G1ともなると格が上がるに連れてそのまま戦績を下降させていた、ある意味非常にわかりやすかった馬。そんななか、条件クラスでの着順とはいえ函館で連勝しており、洋芝適性の高さをフルに発揮し、自身に立ちふさがっていたG2の厚い壁を見事に打ち破ってみせた。展開や流れ、あるいは道中の捌きなどに大きく左右されるタイプでもなく、能力全開ならG1でも勝負になる可能性あり。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜札幌8R「3歳上500万下」ダ1000m。弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された6番ラスパジャサーダスだった。

『相変わらずテンのスピードは抜群でスッと好位を取れるレースセンスの高さも秀逸。一本調子の走りから現状はこの距離がベストで、中間の動きも素軽く前走同様好状態をキープ。牝馬限定戦の今回は番手追走から楽に抜けだせるはずだ』という見立て。

レースは外から軸馬6番ラスパジャサーダスが絶好のスタートからハナを切り、外から8番プレシャスヴィガーがこれに並んで押してハナを主張するが、ラスパジャサーダスの鞍上・福永Jは馬の行く気に任せて引くことなく、2頭併走のまま、3番手以下を離して3コーナーへ。4コーナー手前で競りかけたプレシャスヴィガーの手応えが怪しくなり、好位からジリジリと前との差を詰めてきた11番アヴァールと4番オールオブユーが前を行く2頭に詰め寄るが、軸馬6番ラスパジャサーダスはこの時点でも抜群の手応え。直線に入り追い出されると詰め寄ってきた11番アヴァール以下を一気に突き放す。直線半ばですでに3馬身ほどの差を広げたラスパジャサーダスの勝利はほぼ確定的。焦点は2着争いに。最後は内からジリジリと脚を伸ばした4番オールオブユーが2着でゴール。早めに前を捕らえに出た11番アヴァールは最後に脚が上がり3着まで。この結果により「馬連4-6、570円」の的中。地味目の配当となった同レースだが、それでも土曜日の一発目の勝負鞍を「的中」という形でスタートできたことは及第点をあげられる結果だったと言えよう。

ただし、残念ながら先週の勝負鞍において的中は上記土曜札幌8Rのみ。正直なところ日曜日の勝負どころを獲り逃しているあたり、今夏のローカル開催では『一番ツキのなかった週』と言わざるを得ない。競馬のことだから毎回毎回、先週までのような好配当をお届けできるというわけにはいかない。そのことは百も承知しているのだが、会員の皆さまにとっては毎週毎週が勝負。常々この場で言っているがひと鞍ひと鞍、納得のいくものを提供してこその生業という点を常に忘れて欲しくない。その点で更に踏み込んで言えば、先週は提供するレースと軸馬が余りにも面白くなかった。軽い言い方をすれば「このレースならこの馬だよね」という感じ。それでも結果的に連戦連勝していればいい。しかし、先週のような流れが変わった時にはやはり一抹の不安が残る。闇雲に配当を追及して「安定的中」に対する会員様の信頼を裏切ることはできないのは百も承知。ただ、数ヶ月続く一連の流れを崩すのを恐れ、守りに入ってはいないだろうか。もう一歩踏み込んだ予想、そして買い目を熱望しておく。夏のローカル開催も残すところあと2週となり、以降は秋競馬開幕となる9月開催。好調子の間のちょっとした谷間と認識はしているものの、今後の更なる発奮を期待し、あえて釘を刺しておく。