4/3 4/4 3回中山・2回阪神3日4日目分

イチオシ鞍での好配当的中劇 ~日曜阪神6R・4歳以上1勝クラス~

1000m通過59秒8~レース上がり49秒0-36秒8=2分1秒6という、今年の出走馬から考えると戦前の予想に反して凡タイムの決着となった「大阪杯」。その原因の90%以上は「後ろから伸びることが困難な特殊な馬場コンディション」にあったと断じるのは安直過ぎるだろうか。コントレイル&グランアレグリアの人気2頭の鞍上は両者共に馬の気分を損ねず負担をかけない騎乗をしたし、いずれも勝ちに行く競馬で3、4着。直線、一頭だけ最内を突いて健闘した5着サリオス=松山騎手もまたしかり。贔屓目に見ても鞍上に落ち度があったとは考えられない。また、コントレイルの動きに合わせて動いて行き、2着に力走してみせたモズベッロもこの走破時計ならば、今回くらい走れて不思議ない地力の持ち主。いずれにしろ、ハナを切って終始、自分のリズム走れたレイパパレに全てにおいて条件がプラスに働いた結果だろう。ただし、レイパパレの高い能力があればこその勝利ということは大前提としても、2着に4馬身差完勝という額面通りの評価を与えるのは早計。今後はそれぞれ距離適性を考慮しての路線に進むだろうし、今回のメンバーの再戦が次回どこになるかは流動的だが、本当の意味での最強馬決定戦は先送りになったと考えたい。いずれにしろ「馬場は生き物」。それを改めて感じさせられた一戦だった。

それでは本題へ。今週斬るのはイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜阪神6R「4歳以上1勝クラス」ダ2000m。このレース、軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された9番エブリワンブラックだった。

『本日イチオシの勝負鞍。これまでスタートで行き脚が付かず、後方から差す競馬となっていたエブリワンブラックだが、前走では発馬を決めて好位で流れに乗り、最後まで脚を伸ばしてクビ差2着惜敗。ああいう競馬ができればもう崩れは考えづらく、しかも前走は後続に6馬身もの差を付けたのだから、勝ち上がりは時間の問題。仮に前半の位置取りを悪くしても問題ないだろうが、引き続き、舞台は芝スタートとなる阪神2000m。この鞍上なだけに前半から位置を取りに行くはずで、前走同様の競馬が濃厚。馬場も不問で相手も一枚落ちの組み合わせなだけに今回はまず勝ち切れるはずだ』という見立て。

大方の予想通り、レースは4番ニシノトランザムが先導。内から2番サウザンドスマイルがスッと2番手で流れに乗り、以下、7番オメガデラックス、11番トゥプエデスが、1番ロニセラが好位追走。軸馬9番エブリワンブラックは馬任せに離れた6番手。向正面に入り、7番オメガデラックスが2番手に押し上げるが、それ以外はほぼ馬順変わらず一団で前半1000m通過63秒3のスロー寄りのミドルペース。後方追走組もそう離されなかったが3コーナーから一気にペースアップし、徐々に隊列がバラけ出して4コーナーを迎え、逃げた4番ニシノトランザムが激しく抵抗するも手応え十分に7番オメガデラックス、2番サウザンドスマイル、そして軸馬9番エブリワンブラックの4頭が横並びで直線へ。軸馬9番エブリワンブラックが力強く外から脚を伸ばし先頭に躍り出るが、これに2番サウザンドスマイルがしぶとく食い下がり、2頭で抜け出す格好。これに7番オメガデラックスが離されながらもジリジリと脚を伸ばすも勝ち負けからは脱落。最後まで脚色が鈍ることなく、軸馬9番エブリワンブラックが後続に2馬身半差を付けて優々と1着でゴール。競り落とされながらもしぶとく粘った2番サウザンドスマイルが2着。3着には道中最後方にいた12番ムッシュパイロが直線一気の追い込みで3着に浮上。この結果により、「馬連2-9、1,420円」の的中。日曜一発目の、しかもイチオシ勝負鞍においてキッチリ的中をお届けした次第。

他にも日曜中山9R「山吹賞」「3連複4-5-8、690円の的中など土日通じて2本の的中をお届け。ただ、ここまで安定して的中を積み重ねていた重賞においては残念ながら的中なしと、少々不完全燃焼の結果。開催2週目を消化し、前週に続き流れに乗り切れていない点は否めないが、あとほんの少しだけでも歯車が噛み合えば、好配当的中連打の可能性は十分に期待できる状態。予想部にはより精度の高い予想提供を今週末に期待したい。

今週末に迫った牝馬三冠の第一弾「桜花賞」。競馬の季節はいよいよクラシック、そしてG1シリーズに突入していく。まずはイメージほど一筋縄では収まりそうもない今週末の「桜花賞」だが、それですら弊社にとっては大きな障壁とはならない。淡々と、そして易々と的中を積み上げて行く過程のひと鞍にしかすぎない。いずれにしろ、今週末の提供を楽しみにお待ちいただきたい。