3/15-3/16 2回中山・1回阪神5日6日・2回中京1日2日目

悪天候も好調キープ 〜日曜阪神11R・米子城S〜

先週の金鯱賞は、大阪杯(4月6日/阪神芝2000m)だけでなく、昨今ではクイーンエリザベス2世C(4月27日/香港シャティン芝2000m)への前哨戦に位置する一戦。今年は牝馬のクイーンズウォークが勝利をおさめた。牝馬による当レース制覇は95年サマニベッピン以来、30年ぶり。2着にはホウオウビスケッツ、3着キングズパレス。逃げたデシエルトは4着に敗れた。

騎手の配置を含め、戦前から耳目を集める一戦だった。3連覇のかかるプログノーシスは過去2戦のパートナーである川田将雅騎手ではなく、西村淳也騎手が騎乗。川田騎手は同じく中内田厩舎に所属の4歳牝馬クイーンズウォークに回った。

さらにデシエルトは主戦・岩田康誠騎手から武豊騎手へ手替わり。岩田康誠騎手はホウオウビスケッツに騎乗となった。こちらも岩田康騎手の手綱で〈2-1-2-0〉と相性抜群だったが、ファンからすれば解せない変更だったかもしれない。おそらく岩田騎手は、ホウオウビスケッツの前走時(中山金杯)に制裁(移動中にYouTubeを閲覧した件)で乗れなかったことを配慮したのではないか。

上記だけでもかなり複雑だが、この日はキングズパレスに騎乗予定だった佐々木大輔騎手にもアクシデントが発生。中京4Rの馬場入り前に検量室前で騎乗馬に蹴られて腹部を負傷してしまった。それでもメインの発走は刻一刻と迫ってくる…、急遽の対応を迫られた関係者の苦労はいかほどか。結局、金鯱賞のキングズパレスは池添謙一騎手に急遽の乗り替わりとなった。なお、同馬は乗り慣れた騎手でさえコントロールが難しいタイプである。

紆余曲折をへてゲートにこぎ着けた金鯱賞は、1番人気デシエルト(武豊騎手)の大逃げでスタート。その1000m通過は驚きの58秒2。雨が降りしきる重馬場だったことを踏まえればほとんど暴走に近いペースであり、前述の通りの着順となった次第。勝利したクイーンズウォークは、デビュー当初から川田騎手が手綱を握ってきた一頭である。結果はさておき、競馬予想の醍醐味が詰まった金鯱賞であった。

それでは本題へ、今週斬るのは日曜阪神11R「米子城S」芝1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気となった5番ロードフォアエースだった。

『昇級初戦の前走でさっそくメドの立つ好内容。外枠でも積極的に好位をとるとタイム差なしの2着。ここに出走するスマートクラージュを退けた点を含めて、オープン特別では明らかに力上位といえる。1200mではまだ崩れたことがなく、晴雨兼用かつ脚質も自在だ。この中間はスピード乗り上々で、筋肉増の馬体を含めて絶好の状態。許容内のハンデに収まったここは勝ち負け必至』という見立て。

レースは雨の降りしきる重馬場で開幕。ゲートが開くとまずは内枠の各馬が先手を窺うが、それを大外枠からかわしていったのが16番カルチャーデイ。同馬は近走案外な結果が続いていたが、前走タンザナイトSで久々の掲示板を確保していた。今回の鞍上・酒井学騎手は道悪を考慮してか、かなり強気の逃走劇に打って出た。対する軸馬5番ロードフォアエースはきっちり2番手を確保して虎視眈々のかまえだ。
飛ばす16番カルチャーデイが刻んだ前半3ハロンは33秒8。馬場を思えばこれはハイペースである。そのわりにカルチャーデイの脚は軽快だが…。
結局、レースはあっけない幕切れとなった。カルチャーデイが独走でゴールイン。番手追走の軸馬5番ロードフォアエースが2着。離れた3着には中団から差し込んだ14番ティニアが滑り込んだ。これぞ道悪競馬。後続馬にはほとんど出番がなかった。

この結果により、「馬連5-16、3,540円」の的中をお届け。近走の不振に加えて大外枠ということで9番人気まで支持を落としたカルチャーデイ。しかし、弊社予想部は「馬群で力んだ前走も崩れておらず、外枠からスムーズなら一発秘める」として対抗本線に指名していた。これで馬連35倍ならしめたもの。ダート主体の弊社が芝1200mを厳選勝負鞍に指定することは極めて稀だけに、会員様にも自信度が伝わったようだ。高い納得と反響をいただく会心的中となった次第。
なお、この週の厳選勝負鞍は、上記を含めて4戦3勝の準パーフェクトを達成。悪天候に見舞われたことを思えばこれは褒めていいだろう。昨秋から様々な見直し・強化策を施しているアスコット。その尽力が会員様のフトコロを潤していることが何よりである。

さて、今週末は春を占う重賞が4つスタンバイ。なかでも「愛知杯」は、今年から時期・斤量規定変更となる難解な一戦である。しかし今春の弊社は「フェアリーS」・「小倉牝馬S」・「チューリップ賞」と、一見すると不明瞭な牝馬重賞で万馬券的中を連発中だ。記念すべきリニューアル1回目の愛知杯も、もちろん大回収を目論む。
会員の皆様はすでに資金潤沢とはいえ、獲れるところは獲り尽くすのがアスコットの流儀。どうか引き続き、首を長くして配信をお待ちいただきたい。