3回東京 2回中京7、8日目

勝負どころは突然やってくる ~土曜日東京7R・4歳上500万下~

 言うまでもないことだが、ダービーも朝一番の未勝利戦も馬券の控除率は一律25%だ。従ってどのレースを的中させたところで10倍は10倍。ダービーだから特別に12倍になるということはもちろん、ない。ならばより獲りやすいところで勝負する、それが馬券の鉄則。先週のハイライトは意外にも土曜日の午後、早い時間にやってきた。
 そのレースは東京7R・4歳上500万下。これが今回斬るレースである。軸馬は1年以上の休養明けになるゲットマイウェイ。「坂路で入念に乗り込まれ仕上がり万全。前走でクビ差先着を許したフォルテベリーニは今やバリバリのオープン馬。何よりこの馬自身1000万で連続2着の実績があるのだから、500万からの再スタートなら大イバリの力関係。次走は確実に人気が集中する馬。配当的な妙味からあえてここで狙う」とした。結果はダイワバゼラードに僅かに遅れをとって2着惜敗だが、馬連4-15、2070円を難なくゲットした。
 軸馬に指名したゲットマイウェイは休養前に1000万で連続2着の実績がある、いわば格上的存在。にもかかわらず休養明けという一点が嫌われて4番人気と評価を落としていた。しかし、よくよく考えてみればそれ以外に負ける材料はない。完調は望めないとしても、八分まで仕上がっていれば確実に勝ち負けになる組み合わせだ。調教内容とポン駆け実績から「能力は出し切れる」と判断。ならば、ある意味簡単に取れる20倍だった。一般のファンにはかなり難しい『休養明け実力馬の取捨選択』だが、そのあたりは「調子と能力の把握」こそが真骨頂の当社にとって、造作もないことである。餅は餅屋にお任せ頂きたい。
 無論的中はこの1鞍だけではない。土曜東京10R・エーデルワイスS、同じく11R・ブリリアントステークスとどちらも軸馬が1着の完勝での的中。そのうえ大本線での的中と内容は全く危なげなし。確実な的中を生命線とする当社にとってみれば、この2鞍も決して見逃すことはできなかった。ただし、そんな先週の提供レースの中にも反省すべき点はいくつかある。日曜日の東京8Rだ。このレースでの当社軸馬は後続を3馬身以上引き離して完勝した2番人気のキラライットウセイ。それはいいとしても、2着に粘った8番人気のキタグニノホシをなぜ最終的に買い目から外してしまったのか。休養明けで人気は落としていたとはいえ、現級で勝ち負けした実績のある馬。弊社であればむしろ狙うべき馬のハズ。軸馬が完勝して馬連7390円もついたのだから、会員の皆様はさぞ肩を落としたことだろう。配当はともかく、「獲れるレースを落としたこと」に対し、今回斬った東京7R・4歳上500万下とは逆に予想部に苦言を呈したい。
 今週末からいよいよスタートする夏競馬。確かに出走馬の質は一枚落ちるが、一番最初に記した通り控除率は同じ25%。そして、馬券の勝負どころはむしろこれまで以上に増える。特に前開催、回収率250%を計上しているダート戦においては、今開催も勝負どころを用意している。春競馬の勢いそのままに突き進む当社予想部に引き続き多大なるご期待を頂きたい。