2回東京・3回京都7日・8日目・1回新潟5日・6日目

右肩上がりの状態で迎える折り返し点 ~土曜京都7R 3歳500万下~

「ヴィクトリアマイル」を見ていて一番感じたのは「ウオッカも普通の強い馬になってしまった」ということ。確かに上がり3F33秒2はメンバー中最速だが、凄い脚を使ったのは一瞬だけ。肝心のゴール前は止まっていた。馬体も昨年の今頃の威圧感には程遠く、個人的にはかなり淋しく見えた。レース前から完調とは思えなかったが、ダイワスカーレット不在の牝馬限定戦なら八分の状態でも勝たなければいけない馬だ。それが文字通り一杯一杯になっているブルーメンブラットを、ようやくハナ差交わしただけの2着は淋しい限りと言わざるを得ない。勝ったエイジアンウインズにはどこにもケチをつけるところはない。だが、それ以上にウオッカの失墜ぶりが気になるG1ではあった。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都7R「3歳500万下」芝2000m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは3番人気の9番ツルマルストーム。「休み明けも万全の仕上がりで出走してくるツルマルストームが軸馬。前2走はオープンに挑戦して9・12着だが、これは能力的な問題ではなくソエを痛がっていたため。今回の休養でその点は完治、デビュー以来一番の状態になった。「新馬」快勝時はクラシック候補の声もかかった素質馬。人気的に妙味ある休み明けの今回が狙い目」という見立て。
レースはグランジョイが先導する平均ペース。軸馬ツルマルストームは中団に待機。そして3コーナーすぎからマクリ気味に追い上げ態勢に入り、4コーナーはグランジョイ・タガノエルシコとともに先頭で回ってくる。結果的にはこの仕掛けが早すぎた。直線で一瞬は単独トップに立ったものの、後方から脚を伸ばしてきた5番ロードニュースターには抗う術もなかった。ゴール前は突き抜けたロードニュースターから4馬身差の熾烈な2着争い。結果的には1番スリーオリオンが2着。クビ差でツルマルストームは3着。更にハナ差で3番マームードイモンが続いた。
クビ差で逃した馬連的中(5-9の最終オッズ24.4倍)は痛恨だが、ここはむしろハナ差で確保した「3連複1-5-9、2340円」の的中を素直に喜ぶべき。弊社としては先週の4130円に続き、またしても3連複で「いいところ」を仕留めたという印象。無論、これで本調子などと言うつもりは毛頭ない。「馬連&3連複ダブル的中」という結果を出してはじめて、弊社本来の姿と言わせていただく。ただし、ひと頃の流れの悪い状態から完全に脱したことだけは確か。あとはこの勢いを次週以降更に『大きなうねり』としていくのみ。そのことに専心したい。開催替わりの今週末だが、関東メインの東京は連続開催となる。以前から繰り返しお伝えしているように、連続開催の後半戦は勝負どころの宝庫だ。弊社の状態が上がってきたところで迎える折り返し点というタイミングの良さに感謝したい。開催2週目に控える日本ダービーはもちろんのこと、開催全体を通じて毎年好成績、好配当をお届けしているこの東京・中京開催。毎週末の情報提供をこれまで以上に楽しみにお待ちいただきたい。