2回中山・1回阪神1日・2日目

会心のダブル的中 ~日曜阪神11R・阪急杯~

M・デムーロの荒い騎乗ぶりが目について仕方がない。発端は昨年暮れの「阪神C」キンシャサノキセキ。まともに出遅れて一旦最後方。やおら大外に持ち出して一気に進出。結果的に17頭全てを抜き去って勝ちはしたが、これは100%馬の力。デムーロは邪魔をしていただけ。今年に入り「京都牝馬S」ヒカルアマランサスもお粗末のひと言。果てしないほど外を回りながら完全な出たなり決着(だったはず)を鬼神の追い込みで勝ち切ったわけだが、これは200%馬の力。そして極め付けが先週末の「アーリントンC」フラガラッハ。まずは大出遅れ。慌てて気合をつけるとモロに掛かって大マクリ。4角2番手というアンチャン(見習騎手)でも滅多にやらないようなド下手ぶり。あの競馬で5着に残るのだからこの馬の能力はハンパではない。が、陣営にとって収穫は何もなかったに違いない。M・デムーロ。今、一番勝負してはいけない乗り役だ。ちなみにこの「アーリントンC」。弊社はザタイキを確信の軸馬に据え「馬連3-7、1260円」を買い目3点に絞って的中している。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神11R「阪急杯」G3・芝1400m。ここで弊社が軸馬の期待を寄せたのは2番人気となった2番エーシンフォワード。『引き続き絶好のデキをキープしているエーシンフォワードが軸馬。完全なスランプ状態だった当時を除くと阪神2・3・1・1着というコース巧者。前走の2着馬には1キロ与えてハナ差。同斤になった今回は当然逆転する計算。また、もう一頭の強敵ビービーガルダンに対しては順調度で大きくリード。インが伸びる開幕週の馬場で2番枠も絶好。好位から自在の捌きで抜け出してくるはずだ』という見立て。

レースは最内ヘッドライナーが強硬にハナを主張。それを見て3番ビービーガルダンはスッと2番手に控える。軸馬エーシンフォワードは気持ち立ち遅れたが、すぐに加速して絶好位3番手。外から10番トライアンフマーチと15番タマモナイスプレイが押し上げてきたが、慌てず騒がず内ラチ沿いで脚をタメる策。4コーナーはヘッドライナー・ビービーガルダン・トライアンフマーチ・タマモナイスプレイの4頭がほぼ並んで通過。その直後にエーシンフォワードと4番ワンカラット。残り200m地点。インから2頭目の狭い隙間をグイッと突き抜けるエーシンフォワード。アッと言う間に2馬身弱のリードを取る。焦点は2着争い。一歩早く抜けたワンカラットにゴール前6番サンカルロが強襲。鼻づらを並べてのゴールとなったが、写真判定の結果ハナ差でワンカラットが先着。この結果により「単勝2番440円&馬連2-4、2770円」のダブル的中。客観的な戦力分析が実を結んだ会心の一撃となった。

前記した「アーリントンC」ともども弊社の重賞予想は絶好調のひと言。また、たまたま配当には恵まれなかったものの、勝負鞍も土曜中山7R、日曜中山8Rとコンスタントに的中をお届け。ただ、惜しむらくはいずれの的中鞍も軸馬と対抗馬の選定が完璧な的中だっただけに「提供購入方法」には一考の余地があった。これは永遠のテーマでもあるのだが、取り逃した配当が好配当なだけに悔やまれてならない。的中さえ出し続けておけば配当は自然についてくるものではあるが、今後は更にもう一段階掘り下げての「サポート」を切に願う。

まだまだエンジン全開とはいかない、課題が浮き彫りになった開幕週ではあったが、馬場状態を含めて非常に難解だった開幕週を、的中率50%で乗り切ったことに一定の評価はいただけるものと自負している。次週以降の展望が大きく開けた開幕週だったことに変わりはない。更に今週末からは弊社が稼ぎどころとするローカル・中京開催が開幕する。なお一層のご期待を持って週末をお待ちいただきたい。