4/19 4/20 3回中山・2回阪神7日8日目・1回福島3日4日目

ここから反転大攻勢が始まる ~日曜中山12R・春興ステークス~

半数以上が底を見せておらず、大混戦ムードを謳われた「皐月賞」だが、終わってみれば2番人気イスラボニータ-1番人気トゥザワールドの決着。3着こそ8番人気のウインフルブルームが入ったが、この馬とて一連の実績から考えて好走して不思議のない馬で、比較的順当な結末となった。前半60秒2~後半59秒4という絵に描いたような平均ペースになったことが要因。その流れを作った柴田大=ウインフルブルームの功績と言える。いわゆる「位置取りによる有利不利の発生しない流れ」で、強ければどこからでもくる。逆に弱い馬はどこにいてもこない、ということ。ただ、先週の中山馬場状態を鑑みれば、ある程度の位置取りをしていないと勝ち負けにならなかった芝状態。それを考えると最後方からアタマ差4着まで急追したワンアンドオンリーが一番強い競馬をしたのかもしれない。人気の一角トーセンスターダムはキャリアの浅さを露呈した印象。いずれにしろ、現時点での力関係がある程度みえてきた一戦だった。

それでは本題へ。今週斬るのは週イチ押し鞍と断じて提供に踏み切った日曜中山12R「春興ステークス」芝1600m。この一戦で、弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された4番ホーカーテンペストだった。

『前走は楽な手ごたえで早め先頭から押しきりを狙ったものの、最後差されて2着惜敗。とはいえ、距離も1ハロン長かった印象があり、自分から動いての競馬でレースに幅が出てきたのは好材料。今回は3勝をマークしているマイル戦。適条件に加え、終い一手から戦法に幅が出てきた今ならまず崩れることはないだろう。同馬を手の内に入れている鞍上の手腕にも期待したい』という見立て。

レースは大外からスッと発馬を決めたアーデントの逃げ。前半46秒9~後半47秒1という平均ペースになった。2番手にサトノネプチューンが続き、軸馬ホーカーテンペストは内々の6番手をガッチリと手綱をおさえて追走。鞍上武豊の軽快な逃げで、このレースに関しては至って静か。この隊列のまま3角に入り、ここから徐々にレースが動く。軸馬ホーカーテンペストは4角でも内々6番手のまま直線へ。かかり気味に先行したサトノネプチューンは直線に入って早々に失速したが、マイペースで逃げたアーデントは終始楽な手応えで早めスパートから押し切って1着入線。2着争いは後続各馬の追い比べとなったが、最後は地力の差で軸馬ホーカーテンペストがハナ差を制して2着入線。結果「馬連4-12、2230円」の好配当的中。週ラストの鞍において、「自信度の一番高い勝負」と断じたうえで的中をお届けし、会員の方々にご納得いただける配当をお届けした次第。

今年に入ってからもほぼ毎週のように重賞で的中をお届けしており、昨年からの好調をキープし続けている重賞予想。もちろん先週末も土曜阪神11R「アンタレスステークス」では「3連複1-10-12、1490円」の的中を、続く日曜中山11R「皐月賞」でも「3連複2-17-18、7690円」の的中をお届け。これはこれで今後とも全く心配なし。問題は予想部による勝負鞍の低迷ぶり。先週末は週イチ押しの鞍だったとはいえ、勝負どころにおいては上記ひと鞍の的中のみ。お付き合いの長い会員の方々からは『怒りよりもむしろ不思議な感覚』という声を数多く頂戴しただけでなく、『競馬だから長くやっていればこんなこともあるよ』と逆に会員の方からフォローされてしまうほど、弊社にとっては怪現象だ。原因はたったひとつ、とにかく流れが悪すぎた。ただ、先週末のラストの鞍で好配当をお届けし、週を締めくくれたことは今週末以降に繋がるはず。開催替わりもひとつのきっかけとして、今後の反転大攻勢を期待したい。

『桜花賞』〜『皐月賞』とクラシック戦線も開幕し、今週末からは東京・京都へ舞台を替える。G1の谷間となるが、幸いにも前記の通り重賞予想の方は絶好調。折しも今週末の「マイラーズカップ」は不動の本命馬不在により大混戦ムード。押し出される形でエキストラエンド・フィエロ・オースミナインあたりが上位人気を形成するだろうが、正直なところ、いずれも絶対的な能力差があるわけではない馬ばかり。他に目を転じても長期休養明けから復帰した素質馬ワールドエース、前走で力があるところを見せたカオスモス、重賞でも常に大崩れなく走っているラトルスネークなど伏兵多数で、登録馬を見渡す限りレベル自体がさほど高くはない。従って挙げた馬以外にも、今年に関してはチャンスあり。こう考えてくると単勝候補が十指に余る大混戦。レースレベル云々とは別の次元で、馬券的な妙味は尽きない一戦となる。この難関に挑む重賞予想に激アツのご期待をお寄せいただきたい。そしてもちろん、予想部による勝負鞍の大反発からも、一瞬たりとも目を離さないでいただきたい。