10/4 10/5 3回新潟・4回阪神7日8日目

望外の好配当的中劇 ~土曜阪神11R・シリウスステークス~

先週の「スプリンターズステークス」。勝ったスノードラゴンは、春の「高松宮記念」で激走して2着したとはいえ、前走しかり、お世辞にも一流とは言い難い戦績しか残していなかった。それが13番人気という低評価になった所以だが、よくよく見ればオープン&重賞の芝1200mは今回で4戦目。【1・2・0・1】とほぼ崩れていない。これで対ストレイトガール2戦2勝。終ってみれば納得という感じ。ただ、33秒7~35秒1=1分8秒8という決着はハッキリ言って超低レベル。全ての路線において世界に目が向いている昨今、絶対王者だったロードカナロアが引退し世代交代は必須。勝ち馬スノードラゴンももう6歳。強かったのは認めつつも、スプリント路線の世代交代が成ったとは言い難く、このままでは世界から取り残されてしまう可能性も。その意味で4歳レッドオーヴァルや3歳ベルカントの上位入線は一筋の光明と言えよう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神11R「シリウスステークス」ダ2000m。軸馬として期待したのは7番人気に支持された7番トーシンイーグルだった。

『一線級不在のハンデG3でいかにも波乱含み。舞台はペース次第で逃げ・差し自在の阪神2000mダート。ここは人気どころが前々での競馬となるだけに展開面を重視。終いの切れは重賞でも通用するトウシンイーグルを軸馬指名する。2走前の初ダートでの切れ味はまさに圧巻。オープン昇級初戦の前走は末脚不発に終わったが、脚質的にも展開に左右されるタイプで、決して力負けでないことは確か。前走での大敗でむしろ人気的には狙いやすくなり好都合と言える。直線、怒濤の追い込みに期待したい』という見立て。

人気の4番クリノスターオーが好発から先行するが、大方の予想通り、外から押して14番サトノプリンシパルが積極的にハナを主張。その2頭を見る形で内から1番グランドシチー、その外から12番ジャンナ。中団前目に10番ナムラビクター、人気の一角9番ジェベルムーサは後方3番手を追走。1000m通過63秒2はこのクラスでは明らかにスローペース。この流れにも軸馬トウシンイーグルは慌てず騒がず中団内めに待機。ジックリと脚をタメる作戦。ほとんど馬順変わらず3コーナーから4コーナーにかけて一気にペースアップ。直線に入っても有力どころの先行馬、サトノプリンシパル、クリノスターオー、ナムラビクターの脚色は衰えず。直線半ばではこの3頭での決着かに思われたが、トウシンイーグルが長く良い脚を使って坂上から一完歩ずつ差を詰める。最終的にクリノスターオー、ナムラビクターには届かなかったものの、逃げねばっていたサトノプリンシパルをゴール前とらえて3位入線は果たす。この結果により「3連複4-7-10、4280円」の的中。弊社において重賞を取り上げることは少ないが、得意のダート戦ということもあって今週は同レースを斬らせてもらった次第。それにしても1番人気→3番人気→7番人気という結果にしては望外とも思える好配当。軸馬選択の妙がこの結果に繋がったことは言うまでもない。

開催最終週となった先週末。ツキがなかった面もあり、決して大団円とはいかなかったが、そんな中でも上記「シリウスステークス」をはじめ、他の勝負どころにおいてもアスコットらしい的中をお届けしたこともまた事実。替わって今週末開幕となる4回東京・5回京都開催は、いわゆる『G1クライマックス』と呼ばれる秋の佳境中の佳境となる開催。無論、垂涎の勝負鞍も矢継ぎ早にやってくる。「秋華賞」→「菊花賞」→「天皇賞・秋」と続くG1レースのみならず、他の特別・平場戦からも一瞬たりとも目を離していただいては困る。どこの競馬場のどのレースであっても、アスコットにとっては重要な勝負鞍候補。文字通りの『収穫の秋』がすぐそこに迫っていることをお忘れなく。まずは今週末の提供にご期待いただきたい。