3/12 3/13 2回中山・1回阪神5日6日目・2回中京1日2日目

的確な読みが生んだ的中鞍 ~日曜中京8R・4歳上500万下~

トライアル「フィリーズレビュー」が終わっても、依然として今年の3歳牝馬クラシック戦線「桜花賞」の勢力図は変わらぬまま、そんな印象を受けたレースだった。元々、本番に直結しない傾向にある「フィリーズレビュー」だが、今年は輪をかけてメンバー的にレースレベル自体が? それを象徴するかのように8番人気ソルヴェイグの勝利。1番人気アットザシーサイド、2番人気キャンディーバローズの2着、3着はある意味妥当な着順。唯一、このレースで本番でもマークすべき馬を挙げるとすれば道中の追走に手間取っていた2着のアットザシーサイドだが、前記の通りレースレベルに疑問符がつく一戦で信頼感とは程遠い。こう考えてくると、今年の「桜花賞」は順調に年を越した2歳牝馬チャンピオンのメジャーエンブレムを筆頭にやはり「チューリップ賞」組を上位に取るべきだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京8R「4歳上500万下」ダ1400m。軸馬として期待したのは上位人気拮抗の大混戦のなか、最終的に3番人気に支持された3番ウインヴォイジャーだった。

『集中力を欠くレースが続き、人気を裏切る競馬が続いているウインヴォイジャーが、間隔をあけて立て直し、今回はブリンカーを着用してきた。元々、1000万でも再三勝ち負けしていたように現級での地力上位は明らか。年齢的なものかここにきてズブさも出てきた印象があり、ブリンカーだけでなく距離延長もプラスに働きそう。自身の力を出し切ればアッサリ勝ち上がる可能性が高く、馬具&距離延長が起爆剤となりそうなだけに、ここは地力の違いに期待して軸馬に推す』という見立て。

レースは7番スリーカラーナンゴ、12番インスタイル、8番レイヨンヴェールの3頭が積極的に先行するが、内から好発を決めた軸馬3番ウインヴォイジャーがそれらの出方を伺いながらも揉まれるのを嫌って積極的にハナを主張。インスタイルが2番手、3番手にレイヨンヴェール、1番人気のペプチドアルマはこれらを見る位置で5番手という隊列。前半3ハロン通過が35秒0のハイペース。勝負どころの4コーナー手前で一気に馬群が凝縮し直線へ。後続各馬が前との差を詰めにかかるが、溜め逃げを打てた軸馬3番ウインヴォイジャーも手応え良く脚色は衰えないまま、直線半ばからジリジリと後続との差を1馬身、2馬身と広げにかかる。楽勝かと思われたが坂上から脚色が鈍り、後方待機の差し・追い込み馬が一気に差を詰めてくる。内から10番ラミーロ、6番サトノバセロン、9番ナンヨーアイリッドの3頭がグイグイ伸びてくるが直線で作ったアドバンテージを活かし、最後はクビ差凌いで軸馬3番ウインヴォイジャーが1着でゴール。2着には追い上げた3頭の中から大外を一気に伸びた9番ナンヨーアイリッド。3着に10番ラミーロ、4着サトノバセロンが入線。この結果により「馬連3-9、3130円」の好配当的中。近走不満も元々地力は一枚上のウインヴォイジャーを『距離延長と馬具で変わる余地あり』として軸馬指名した予想部。その的確な読みがオイシイ配当の的中に繋がった。

先週末は上記日曜中京8Rを筆頭に2本の的中をお届けできたが、レース選定はともかく、軸馬の選定ミスが目につき、前週のような日曜パーフェクトで週を締めくくる大団円とはいかなかった。ただそんな中、3連複勝負となる重賞はもとより、上記勝負鞍において配当的にもマズマズの好配当をお届けできたことは幸い。その流れから言っても今後の視界も上々で、目先の大一番「高松宮記念」まであと2週。まずは、馬券的な妙味十分の勝負鞍候補が揃った今週末に大きなご期待をお寄せいただきたい。