3/11 3/12 2回中山・1回阪神5日6日目・2回中京1日2日目

安定の的中鞍 ~土曜中山9R・館山特別~

明け3歳初戦の「チューリップ賞」を快勝した2歳女王ソウルスターリングはともかく、トライアル「フィリーズレビュー」が終わっても、依然として「桜花賞」がモヤにかかっている今年の3歳牝馬クラシック戦線。前記の通り、「チューリップ賞」は2歳女王ソウルスターリングが完勝したが、2着には1勝馬で7番人気だったミスパンテール。「フィリーズレビュー」を後方から追い込んでレーヌミノルを差し切った2番人気カラクレナイにしても、戦前から予想されていた通り展開利が大きかった。加えて「フィリーズレビュー」の方はメンバー的にレースレベル自体が? 仮に信頼性の高かった断然の1番人気レーヌミノルが他馬を圧倒する勝ちっぷりならまだ力関係が明確になりそうなものだが、前記の通りレースレベルに疑問符がつく一戦での2着で、本番「桜花賞」での信頼感となると微妙と言わざるを得ない。こう考えてくると、今年の「桜花賞」は別路線からの馬たちにも十分チャンスがありそう。ひとつだけ確実に言えるのは、ソウルスターリングが頭ひとつ抜けているとしても、馬券的にはこの上なく面白い「桜花賞」になるということ。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山9R「館山特別」芝2000m。軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された1番サトノキングダムだった。

『昨年夏以来の長期休養明けとなるサトノキングダムだが、攻め馬では相変わらず力感十分な絶好の動きを披露。これならイキナリ能力全開とみて軸馬とする。同じ休養明けだった前走でも現オープン馬のアストラエンブレムあたりと差のない競馬をしているように、現級では抜けた存在。体質の弱さから詰めて使えず若干出世は遅れているが、キッカケさえ掴めればポンポンといく可能性が高い。ここは絶対能力の違いに期待する』という見立て。

大方の予想通り、レースを先導したのは7番シャクンタラー。すかさず2番手に8番テスタメントがつけ、その後に4番ソールインパクト、6番エアピザレーと先行集団を形成。これらを見る位置に外から9番サトノスティング、軸馬1番サトノキングダムは互角の発馬も行き脚つかず、じっくり脚を溜める8番手追走。1000m通過62秒0という、この条件としても極端なスローペース。マクル馬も現れず、ペースアップの3コーナーで馬群が徐々に凝縮し4コーナーから直線へ。完全にスローの上がり勝負となったことも功を奏し、終始スムーズに回ってこれた9番サトノスティングが抜群の手応えで一歩早めに抜け出しにかかる。軸馬1番サトノキングダムもこれをマークする位置で外々を回りながらも、直線に向いて一気に脚を伸ばすが、その差クビにまで迫ったところがゴールだった。さらにクビ差3着には前々からしぶとく脚を伸ばした4番ソールインパクトが入線。この結果により「馬連1-9、480円」の的中。比較的地味めな配当とはなったが、獲れると判断したところをキッチリものにする、安定の的中鞍と言えよう。

他にもサポートなどで的中はあったものの、残念ながら弊社予想の主軸といえる勝負鞍において馬連的中は前記中山9Rのみ。前週のような的中連打とはならなかったが、比較的難解なレースが多かったことも事実でエアポケットのようなもの。開催最終週となる今週末は変則3日間開催。ここで反転攻勢し、翌週からのG1戦線に弾みをつける所存。まずは馬券的な妙味十分の勝負鞍候補が揃った今週末に大きなご期待をお寄せいただきたい。