10/28 10/29 4回東京・4回京都8日9日目

レース選択の確かさを証明する的中鞍 ~日曜新潟7R・3歳上500万下~

東京2000mは実に微妙な舞台で、例えばスローペースから上がりだけの競馬になればマイラーにも楽に克服できる。近年では昨年のモーリス、過去のウイナーで言えばヤマニンゼファーやアグネスデジタルあたりがそれに当たり、むしろマイラー向きとさえ言っていい。しかし、これが一転して速い流れやスタミナを要求される流れになると純然たる選手権距離(2000m~2400m)を得意とする馬。あるいは他の競馬場なら3000mを楽々とこなすステイヤーの出番となる。これの代表格と言えるのはキタサンブラックだ。今回の「天皇賞(秋)」はご存知の通り、不良馬場で勝ち時計は2分8秒3もかかっている。こうなるとサトノアラジン(18着)のようなマイラーの出番は全くなし。今春「天皇賞(春)」をレコード勝ちし、スピード色のイメージもあったことから、「力のいる馬場」を懸念されていたキタサンブラック快勝劇の理由はここにある。また、今回の流れは底力のある馬しか好走できない過酷なもの。単純な言い方になるが、上位に入線した馬はみな『根の強い馬』。ただし一転してスローからの瞬発力勝負になった場合は、今回大敗を喫した馬たちがアッサリと反撃する可能性も十分ある。『レースは生きている』と云われる所以はまさにそれ。だからこそ、競馬は面白い。

今週斬るのは日曜新潟7R「3歳上500万下」ダ1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは上位拮抗のなか最終的に2番人気に支持された8番スズカフリオーソだった。

『思いの外2勝目に時間のかかっているスズカフリオーソだが、およそ半年振りだった前走でクビ差2着と格段に成長。勝ち馬は元々上のクラスでも好走歴がある地力上位馬で、ひと言相手が悪かっただけ。3着馬には0秒3差付けているように、同馬も現級勝ちは時間の問題。休養明けで激走しただけに、中一週での臨戦が気になるところではあるが、この中間は前走同様好状態をキープしており、見た目に反動はないと判断。24キロ増だった馬体も引き締まってくるはずで、本来位置取りに注文もつかないタイプ。今度こそ勝ち上がる番だ』という見立て。

レースは外から9番モンサンアルナイルと10番カブキモノが好スタートを切って主導権争い。いずれも引くことなくハナを主張するも、内の9番モンサンアルナイルが枠順の差で先頭で1コーナーを回るが、10番カブキモノも「ハナを切ってこそ」のタイプ。終始、外から馬体を併せてレースを引っ張る。この2頭の前半の競り合いにより、前半は34秒6-47秒0-59秒7というハイペース。3番手に5番サンライズカズマ、軸馬8番スズカフリオーソはその直後の4番手という位置取り。3コーナー手前から徐々に進出を開始し、4コーナーに入るところでは早くも先頭に立ち、早め抜け出しからの押し切りを狙う強気な競馬。一旦は後続を突き放すが、終始内目で軸馬を前に置いて脚を溜めていた1番オールウェイズゼアが急追し、軸馬をキッチリ差し切って1着でゴール。軸馬8番スズカフリオーソもラスト50mまで粘っていたが、早めに動いて目標になった分、1/2馬身差され2着でゴール。普通の流れだったなら好位4番手追走は絶好位だし、早めに抜け出しても押し切れた感はあるが、今回に関してはあまりにも逃げ争いを演じた2頭がハイペースを演出。それを捲り気味に早め先頭ではさすがにラストは甘くなるというもの。現級上位の脚力は示したが展開のアヤで泣いた2着といえよう。この結果により、「馬連1-8、1,030円」の的中。2・3番人気馬の決着としてはマズマズの配当で、日曜日は3開催場いずれも馬場に悩まされる状況のなか、予想部のレース選択の確かさを十分に証明する的中鞍となった。

他にもサポートにて土曜京都8R日曜東京8Rなど、随所に的中をお届け。また、重賞では注目のG1「天皇賞(秋)」こそ取りこぼしたものの、土曜「スワンS」では3連複8,650円の快ショット。馬連での的中数という点で誰もが快哉を叫ぶ大団円とはいかなかったものの、軸馬の安定感、そしてレース選定でアスコットらしさをお見せすることができた今開催。今週末からはもうワンステップ上を目指す5回東京・6回京都開催が開幕。更に年末開催まで突き進む所存。まずは今週末の情報提供を楽しみにお待ちいただきたい。