11/17 11/18 5回東京・5回京都・3回福島5日6日目

イチオシ鞍での的中劇 ~日曜東京10R・錦秋ステークス〜

「京都外回りの4コーナーは必ずインが開く」。今に始まったことではなく大昔からそう。それにはちゃんとした理由がある。無論、原因は3コーナーの坂と4コーナーの角度のキツさ。頂点から下りながら3~4コーナーを通過してくるため、ここで動いた馬は勢いがつきすぎてどうやっても4コーナーを小さくは回れない。これは『慣性の法則』だから仕方のないこと。それでもインに行きたければ4コーナー手前で一旦勢いを緩めるしかない。いわゆる「脚をタメる」形。そうすればきれいにインからインというコーナリングが可能になる。言うまでもなく、これにはそれ相応の『鞍上のウデ』が要求される。それを見事にやってのけたのが「マイルCS」のW・ビュイック(ステルヴィオ)とM・デムーロ(ペルシアンナイト)だった。またしても外国人騎手の勝利で幕を閉じた訳だが、上位2頭とは対象的に、後方からの末脚勝負に徹し、しかも外から鋭く伸びてきた4着のカツジ、5着のミッキーグローリーも内容は極上。今後の活躍が期待できそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのはイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜東京10R「錦秋ステークス」ダ1600m。このレース、軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された3番アルクトスだった。

『本日イチオシの勝負鞍。この中間はじっくり丹念に乗り込まれ、格下相手とはいえ軽くアオッた直前の動きも抜群。久々でも万全の出走態勢が整ったアルクトスが不動の軸馬。東京ダートは3戦2勝2着1回の好条件。前走は重賞「レパードS」で0秒8差5着だったが、瞬発力の差が出ただけで乗り方ひとつで着差は詰まったはず。少頭数なだけにおそらくスローペースだろうが、仮に時計の速い決着になっても何ら問題はない。自己条件から再出発するここは順当に抜け出してくるだろう』という見立て。

レースは全馬互角のスタートから軸馬3番アルクトスが積極的にハナを切り主導権を握る展開。内から1番バレッティが2番手、差のない3番手に2番レッドオルバースが続き、2馬身ほど後方に4番カフェブリッツ。そこからさらに4馬身ほど離れて後続が一団で追走。軸馬3番アルクトスの逃げは前半3F通過36秒8と、準オープンにしては極めて緩いペース。3コーナー手前では後続も前との差を詰め、ここで2番レッドオルバースが前を行く1番バレッティを外からスッと交わして2番手に浮上。4コーナーでは全馬ほぼ一団で直線の追い比べに。軽快に逃げる軸馬3番アルクトス目掛けて2番レッドオルバースが脚を伸ばし一旦は並びかける勢いだったが、前半余力のあった軸馬3番アルクトスも抜かせないしぶとさを見せる。直線半ばでは3番手以下に4馬身ほどのリードを付けて一騎打ちに持ち込み、最後は坂上から更にもうひと伸びした軸馬3番アルクトスが逃げ切り勝ち。1/2馬身差2着2番レッドオルバース、3着には後方から最後鋭く追い込んできた8番クレマンダルザスが入線。この結果により、「馬連2-3、420円」の的中。配当的な物足りなさはあるものの、イチオシ鞍と断じての提供に加えて、対抗1点目の大本線での的中だっただけに、大きく張り込んだ会員様が多かったようだ。

他にも冒頭の重賞「マイルCS」や日曜東京12Rなど随所に的中をお届け。一週前には軸馬が発馬直後に落馬、先週は軸馬がレース中に心房細動を起こして全く競馬にならなかったなど、このところ少々ツキのない面は確かにある。ただ、スタートした後の事象はどうしようもないとはいえ、「競馬だから仕方がない」というのは一般のファンレベルの話。提供した勝負鞍に対し、その予想を信頼して会員の皆さまが大事なお金を賭ける以上、我々が口にしてはいけない。納得していただける結果を出し続けてこそのプロ。そのことを予想部には今一度、肝に銘じてもらいたい。

さて、今週末のメインは「ジャパンカップ」。外国馬の出走がわずか2頭に加えて、一昨年のダービー馬・マカヒキ、今春のグランプリ「宝塚記念」の覇者・ミッキーロケットの出走回避で国際レースとしては少々寂しいの出走頭数となったが、それでも牝馬3冠馬のアーモンドアイ、前走で復活を遂げたサトノダイヤモンド、前走「天皇賞・秋」は全く競馬をしていないスワーヴリチャードなど、一筋縄ではいかないメンバーがズラリ。イメージ以上に比較が難しく大きな意味で『予想センス』の問われる大一番だが、今のアスコットには微かなストレスにもなり得ない。一片の不安もなく臨み、そして結果をお出しする所存。その他にも「これは」と思える勝負鞍候補が揃った最終週の東京・京都開催。ここを最高の形で締めくくり、真の勝負どころとなる年末開催へ繋げていく。とにもかくにも今週末。弊社からの情報提供を楽しみにお待ちいただきたい。