1/26 1/27 1回東京・2回京都1日2日目・1回中京3日4日目

大本線での的中劇 ~土曜中京10R・はこべら賞〜

『レース巧者』と呼ばれる馬がいる。たとえば先週末の「根岸S」に出走、3番人気に推されていたユラノトあたりはその代表格。スッと好位につけスムーズに追走。直線に入り鞍上のルメールジョッキーが前を行くマテラスカイの手応えを確かめつつ慎重に先頭へ。楽に抜け出して手応えも十分だったように普通ならこれで完全な勝ちパターン。しかしそれでも、中団外目の追走からスムーズに追い出しを開始したコパノキッキングの強襲を受け、最後は3/4馬身差交わされて2着。前走の阪神1400m「ギャラクシーS」では、同様の戦法で逃げたゴールドクイーンをハナ差捕らえ切れなかっただけに、前走の反省も踏まえ、前を残さないレースをした結果の惜敗。同じ2着でも自身の力は出し切ったという感じ。レース巧者が完璧なレースをしても、勝ち馬に差のない位置から0秒5上回る上がりを使われてはお手上げ。それがままあるのが東京コース。レース巧者泣かせのコースと言えよう。勝ち馬コパノキッキングも明け4歳馬。先週も触れたが、やはりダート路線に関しては明け4歳世代が上位を占める図式となった。ちなみにこの「根岸S」。弊社はユラノトを自信の軸馬に据え、「3連複1-2-12、5,220円を当然の如く的中させている。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中京10R「はこべら賞」ダ1400m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された7番レッドルゼルだった。

『ローカルの3歳特別戦とはいえ、なかなかの好メンバーが揃った一戦。ここに入っても素質断然で頭ひとつ抜けた存在と判断しているレッドルゼルが軸馬。デビュー戦となった2走前こそ芝で3着だったが、ダートに替わった前走で一変。二の脚の速さでハナを切ると4コーナーでは持ったまま糸を引くような伸び脚で一気に突き放し、後続に2秒近く大差を付けての圧勝劇。勝ち時計も優秀のひと言。相手も楽だったとはいえ前走の勝ちっぷりから500万が壁になるレベルの馬でないことは確かだろう。まだキャリア2戦で若さもあるし、輸送やコース替わりなどクリアすべきハードルはあるが、能力の絶対値の違いでここもまず勝ち負け必至とみた』という見立て。

レースを先導したのは抜群のスタートから自然体でハナを切れた12番ケイアイターコイズ。10番ロマンティコ、2番スマートセラヴィーが続き、軸馬7番レッドルゼルも差がなく好位追走。他にも6番モズエロイコ、11番ラインカリーナ、13番パブロフテソーロなども差のない位置で追走し、前半33秒7という早い流れ。軸馬7番レッドルゼルは3コーナー過ぎから徐々に逃げる12番ケイアイターコイズとの差を1馬身ほどまで詰め寄り2番手で直線へ。絶好の手応えからギリギリまで追い出しを待った軸馬7番レッドルゼルだが、逃げた12番ケイアイターコイズも手応えに余裕があり、相手の追撃に合わせてようやく追い出しを開始。二の脚を使って2馬身、3馬身とジリジリと差を広げにかかる。坂上ではほぼ態勢決し、12番ケイアイターコイズが後続に4馬身差を付けて快勝。勝ち馬にこそ大きく溝をあけられたが、最後までしぶとく粘り、3着以下に2馬身1/2差を付け軸馬7番レッドルゼルが安泰の2着を確保。更に3着には後方から唯一脚を伸ばした8番コパノカーリングが入線した。この結果により、「馬連7-12、640円」の的中。配当こそ地味ではあるが、対抗1点目の大本線での的中をお届けした次第。

他にもイチオシ鞍と断じて提供に踏み切った日曜東京7R「4歳上500万下」の「馬連9-10、570円を筆頭に、日曜京都12R「4歳上1000万下」の「馬連1-10、410円の的中など、終わってみれば3本の的中をお届け。今回斬った土曜中京10Rを筆頭に全体的に堅めの決着となったが、まずは的中ありき。年始開催に続き、今開催も上々の滑り出しといったところだろう。

最終日3連勝と大団円で幕を閉じた前開催も右肩上がりに調子を上げていったように今開催も同様の結果をお届けする所存。今週末の特別レース登録馬を俯瞰してもなかなか興味深い勝負鞍候補揃が揃っている。引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。