11/23 11/24 5回東京・5回京都7日8日目

イチオシ鞍での貴重な的中劇 ~日曜東京8R・オリエンタル賞~

今週末のメインは第20回を迎える「チャンピオンズカップ」。国際G1とは名ばかりで今年も日本馬のみの争いとなるが、東京2100mだった「ジャパンカップダート」から施行条件を変更した当初からこの事態は予想されていたこと。それはそれとして、今年もなかなかのメンバーが顔を揃えた。一昨年の覇者で、その後もG1&Jpn1ばかり走って5勝2着4回と断然の実績を誇るゴールドドリーム。人気的にはデビューから5戦無敗でここに駒を進めてきた3歳馬クリソベリルだろうが、実績から言ってもゴールドドリームが核となることは誰もが異存のないところ。それに対する一番手が、前記クリソベリル。それら2頭に追いすがるのが、「フェブラリーS」の覇者インティ。続いてオメガパフューム・チュウワウィザード・ウェスタールンドといった常連組。「みやこS」を勝利して新境地を開いたヴェンジェンス。そして勢いのある「武蔵野S」1着ワンダーリーデル、2着タイムフライヤーの2頭からも目が離せない。一見して大荒れはなさそうなイメージだが、なんせ舞台は展開や流れ次第でどうとでも変わる中京1800mダート。全く予断は許されない。弊社は馬券的な妙味の尽きないこの一戦も勝負鞍候補のひとつとして捉えている。大いなる期待をお持ちのうえ、一週間をお過ごしいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京8R「オリエンタル賞」芝1800m。週イチ押し鞍と断じて提供に踏み切ったこのレース。弊社予想部が軸馬として期待したのは、最終的に断然の1番人気に支持された1番ピースワンパラディだった。

『本日イチオシの勝負鞍。条件問わず、2勝クラスでは明らかに素質断然のピースワンパラディが不動の軸馬。デビューから連勝で臨んだ重賞「青葉賞」3着を考えると、自己条件から再スタートとなった今季2戦はいずれも物足りなさがあるが、いずれも距離を意識し過ぎて大事に乗り過ぎた結果、取りこぼしたという印象を受ける敗戦。クラス上位の能力の持ち主であることは間違いないし、いつまでも2勝クラスで足踏みしていいレベルの馬でもない。さすがに今回は距離を短縮し、勝ちを意識した臨戦過程。相手も骨っぽいが、デキも高値で安定しているだけに、距離短縮の今回は勝ち切ってくれるだろう』という見立て。

レースをリードしたのは大方の予想通り3番トミケンボハテル。2番手に人気の一角7番アストラサンタン。以下2番ニシノカツナリ、8番コスモインザハート、4番コーカスと続き、軸馬1番ピースワンパラディは好位6番手のインを確保。トミケンボハテルのマイペースの逃げで1000m通過61秒3という想定内のスローペース。逃げたトミケンボハテルを筆頭に先行勢も手ごたえを十分に残したまま直線の追い比べに。終始好位6番手の内々で脚を溜めていた軸馬1番ピースワンパラディだが、この流れを読み切って、ワンテンポ早めに動き出しを開始し、外から一気に前を飲み込みにかかる。当然、先行馬たちもしぶとく抵抗するが、脚色の差は歴然であっという間に軸馬1番ピースワンパラディが先頭に躍り出る。直線半ばでほぼ態勢決し、坂上からはほぼワンサイドの競馬で楽々と1着でフィニッシュ。問題の2着争いだが、好位から鋭く脚を伸ばした2番ニシノカツナリが一旦は前を捕らえて2着に浮上するものの、更にその後ろから馬群の間を割って6番ジョブックコメンが急追。結果、6番ジョブックコメンが2番ニシノカツナリに1馬身1/2差を付けて2着でゴール。3着に2番ニシノカツナリが入線。この結果により「馬連1-6、1,680円」の的中をお届け。勝った軸馬ピースワンパラディは後続に2馬身差の完勝劇。相手も「良いところ」を連れてきた結果、それなりに旨味のある配当をお届けできたし、軸馬の地力を見切ってイチ押し鞍と断じて提供に踏み切った会心の的中鞍となった次第。

他にも相変わらず重賞予想などでは安定した的中をお届けしているものの、勝負鞍における的中は今回斬った日曜東京9Rのひと鞍のみ。結果論だが勝負鞍の軸馬複勝率100%にも関わらず、この結果ということは軸馬3着での取りこぼしが連続したことが痛恨。ハナ差やクビ差、鞍上のコース取りや仕掛けどころと、ほんの少し噛み合わなかっただけで流れが大きく変わるのが競馬とはいえ、「何も弊社がチョイスした鞍でことごとくそれが続くのは……」という消化不良の思いは少なからず、ある。とはいえ結果は結果、いささか物足りない開催最終週となったこと、率直にお詫びしたい。しかし、ここ一連の歯痒いような結果は全て、本年最終となる5回中山・5回阪神・4回中京開催においてお返しする所存。会員の方々には、弊社がプライドをかけて臨む今週末以降に多大なるご期待をお寄せいただきたい。