1/25 1/26 1回中山・1回京都8日9日目・1回小倉3日4日目

開催替わりで反転攻勢を期す ~土曜中山7R・4歳以上1勝クラス〜

今週は東京で「根岸ステークス」(G3、ダート1400m)が、京都で「シルクロードステークス」(G3、芝1200m)が行われる。「根岸ステークス」は3週後に行われる「フェブラリーステークス」(G1)の前哨戦。前走「カペラステークス」を58キロを背負って完勝してみせた昨年の覇者コパノキッキングをめぐる争いとなりそうだが、条件ベストの東西の精鋭が勢揃いして一筋縄ではいかない混戦模様。また、「シルクロードステークス」も確たる中心馬不在の組み合わせで、重賞好走歴のある実績上位馬だけでなく、上がり馬にもチャンス十分の大混戦。いずれも馬券的にも妙味十分で、今後のダート&芝短距離路線を占う意味でも見逃せない戦となりそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山7R「4歳以上1勝クラス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された6番メダリオンモチーフだった。

『昇級の前走でいきなり2着に力走し、上げ潮に乗って臨むメダリオンモチーフが軸馬。その前走はおよそ1年2ヶ月振りの長期休養明けでの臨戦。その影響もあってか、好発を決めながらも前半の行きっぷりが悪く、道中は中団追走だったが、捲り気味の進出から最後まで力強く脚を伸ばして勝ちに等しいハナ差2着惜敗。能力に体力が追いついてきた印象があり、元々が小柄な馬なだけに+14キロの大幅馬体増はほぼ成長分だろう。前走が長期休養明けでの好走だっただけに、再度しっかりと間隔を空けての臨戦には好感が持てるし、何より牝馬限定戦で強敵不在のこの組み合わせなら明らかに地力は一枚上。未勝利勝ちの舞台で2勝目濃厚とみた』という見立て。

レースは最内枠から1番シャルロッテミノルがスターダッシュを利かせてハナを切る。それに2番ペイシャキュウ、4番ケイティマドンナが続き、軸馬6番メダリオンモチーフも積極的な競馬で1コーナー4番手追走。人気の一角9番アラゴネーゼもこれを見る形で続き、8番ネオヴィットーリアは出脚が付かず後方から。特に競り合いもなく前半で隊列が決まり、淡々とした流れで1000m通過63秒7のミドルペース。3コーナー手前のペースアップのタイミングで反応悪く、一旦、手応えが怪しくなった軸馬6番メダリオンモチーフだが、元々そういうタイプの馬。鞍上も慌てず騒がず促して進出を開始し、行き脚が付くと4コーナーでは手応え十分で前を射程圏に入れた好位3番手に浮上。直線に入ると終始番手で絶好の手応えだった2番ペイシャキュウが逃げた1番シャルロッテミノルを楽に交わす。完全に勝ちパターンに持ち込んだ2番ペイシャキュウだが、これにジリジリと詰め寄ったのが唯一、軸馬6番メダリオンモチーフ。2頭で後続をグングン引き離し最後は軸馬6番メダリオンモチーフが2番ペイシャキュウをアタマ差捕らえて1着でゴール。2着に2番ペイシャキュウ、そこから4馬身差の3着に逃げた1番シャルロッテミノルが入線。3番人気8番ネオヴィットーリア、4番人気9番アラゴネーゼは共にもうひとつ伸びを欠き4着、7着に終わる。この結果により、「馬連2-6、640円」の的中。見ていて安心安全の的中劇で一発目の勝負鞍をきっちり的中。上位人気馬同士の決着ではあったが、「牝馬限定戦で強敵不在のこの組み合わせなら明らかに地力は一枚上。未勝利勝ちの舞台で2勝目濃厚とみた」と見立てた通りの的中鞍と言えよう。

準パーフェクトで絶好のスタートを切った本年度1回中山・1回京都開催。痛恨の対抗抜けや軸馬掲示板止まりのレースが目立ち、開催を通じて言えば、例年と比較してもあと3、4本的中が少なく、残念ながら最後まで調子を上げることはできなかった。会員の皆様に対しては忸怩たる思いが続き、申し訳ないのひと言。ただ、かなり難解な組み合わせのレースが多かったなかでも、レース選定はもちろん、攻めの姿勢にブレはなく、ちょっとしたきっかけで状況は一変していた内容でもあった。良くも悪くもそれが競馬の怖いところではあるが、幸い、今週からは開催替わり。流れを変えるには絶好のタイミングだろう。今週以降は勝負鞍での反転攻勢はもちろんのこと、重賞においても得意のダート重賞「根岸ステークス」がスタンバイ。今週末の特別レース登録馬を俯瞰してもなかなか興味深い勝負鞍候補揃が揃っている。引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。