2/22 2/23 1回東京・2回京都7日8日目・1回小倉11日12日目

貴重な的中鞍 ~土曜東京10R・金蹄ステークス〜

「天皇賞・春」へのステップレースのひとつとされる「ダイヤモンドS」は、16番人気と低評価だった7歳馬ミライヘノツバサがメイショウテンゲンとのハナ差の接戦を制し、あっと驚く勝利となった。2着メイショウテンゲン、3着オセアグレイト共に伸びしろ十分の明け4歳牡馬とはいえ、「これで重賞?」といったオープン特別に毛が生えたようなメンバー構成。3400mという特殊な距離もあったのだろうが、こういう結果になってもなんら不思議ではない一戦。同様に翌日のG1「フェブラリーS」においても2着に16番人気と低評価だった、こちらも7歳馬のケイティブレイブが波乱を演出。クリソベリル&ゴールドドリームの2強不在で微妙なレベルだったことを考えると、ケイティブレイブの激走やダート2戦目のモズアスコットが後続に2馬身半差を付けての完勝も全くあり得ない話ではなく、まぁそれも納得という感じ。「小倉大賞典」で断然の1番人気に支持され、デキも良さそうに映ったヴェロックスの不可解な凡走を含め、「競馬は何が起こっても不思議ではない」ということを改めて肝に銘じておくべきだろう。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京10R「金蹄ステークス」ダ2100m。このレース、軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された10番マスターフェンサーだった。

『マスターフェンサーの前走4着は昇級初戦だったことを考慮しても、少々物足りない内容。デキ自体は海外帰り初戦で久々だった2走前よりも良く感じたが、それでいて当時のような鋭い脚を使えず、後ろからも差されたあたり、サウスポーの可能性は極めて高い。終いは確実に伸びてくるタイプなだけに直線の長い東京2100mに舞台が替わるのは明らかに条件好転だろうし、この中間はひと息入れてリフレッシュされた効果か、迫力満点の動きを披露。アメリカ遠征でのG1「ケンタッキーダービー」5着&G1「ベルモントS」6着の実績通り、3勝クラスでは明らかに一枚上の能力の持ち主。巻き返し必至とみてここは黙って軸馬の期待』という見立て。

ほぼ全馬互角のスタートから内枠を利して4番フクサンローズがハナを主張するも、押して7番スターライトブルーが積極的にハナを主張。その外から11番オーパスメーカーも積極策で2番手を追走し、内の3番手に4番フクサンローズ、5番ロジティナ、人気の一角14番アイファーキングズと2番ウラノメトリアも好位で流れに乗り、軸馬10番マスターフェンサーは行きたい馬たちに行かせて差のない中団でジックリ脚を溜める。2コーナーを過ぎて向正面に入り、5番ロジティナがかかり気味に外から先頭に立ちレースを引っ張り、縦長の隊列で1000m通過62秒3。前がグングン飛ばしてミドルペースの息の入らない展開となり、3コーナーを過ぎて4コーナーに差し掛かるあたりで一気に馬群が凝縮。直線に入り、終始好位を追走していた14番アイファーキングズと2番ウラノメトリアの人気2頭が前を楽に交わして抜け出してくるが、この2頭を目標に外から一気に伸びてきたのが軸馬10番マスターフェンサー。早めに抜け出した2頭もしぶとく抵抗するも、一頭だけ違う脚色で突き抜けた軸馬10番マスターフェンサーが後続に2馬身半差付けて1着でゴール。14番アイファーキングズとの接戦をアタマ差制して2番ウラノメトリアが2着。3着に14番アイファーキングズが入線。この結果により、「馬連2-10、670円&3連複2-10-14、1,000円」のダブル的中。前週ほどの好配当的中とはいかなかったが、それでも「軸馬完勝→対抗馬で掲示板独占」と完璧な予想でキッチリとダブル的中をお届けできたあたり、一定の評価をいただけるものと自負している。

他にも勝負鞍ではないものの、日曜東京9R「ヒヤシンスS」での馬連的中などあったものの、肝心要の勝負鞍においては今回斬った土曜東京10Rのひと鞍のみ。開催最終週を大団円で締めくくれなかったとはいえ、予想の方向性にブレは感じられないだけに、開催替わりとなる今週以降の反転攻勢に期待したい。

今週末開幕の2回中山・1回阪神開催からは、いよいよ春のG1の前哨戦がスタートする。それに連れて東西トレセンでは人馬ともに往来が激しくなってきた。勝負鞍候補が早くも浮上してきている。特に今週末は昨年好配当をお届けした「阪急杯」が施行されるが、今年も大いに期待していただきて構わない。いずれにせよ、開催替わりとなる今週末からの【中山・阪神開催】は得意の大舞台。これまでにも増して週末の情報提供を楽しみにお待ちいただきたい。