3/28 3/29 3回中山・2回阪神1日2日目・1回中京7日8日目

基本姿勢に則ったダブル的中劇 ~土曜中山8R・4歳以上1勝クラス〜

同日7Rに同距離で行われた4歳以上1勝クラスが前半3F34秒1~後半3F35秒3=走破タイム1分9秒4。対してG1「高松宮記念」は34秒2~34秒5=1分8秒7。1勝クラスとG1がたった0秒7差という点をあげつらって、「高松宮記念」が低レベルだった。という話ではない。1200m戦で前半がほぼ同ラップなら、クラスが違ったところで上がりは1秒以上も変わるわけではない。これは常識。強調したいのはたったひとつ。これが中京コースの、特に短距離戦における最大の特徴であるという点。要求されるのはスピードや一瞬の決め手ではなく、「底力ともう少し長めの距離をこなす持久力」に他ならない。今回に限って言えば上位入線馬で展開利があったのは、逃げたモズスーパーフレアただ一頭のみ。距離こそ1200mまでの馬で9番人気と低評価だったことでノーマークの逃げを打てたことも好走の要因だが、この馬とてG1「スプリンターズS」2着の実績を持つ地力上位馬。いわゆる『展開のアヤ』は言い訳にすぎず、完全な弱肉強食の世界。勝ったモズスーパーフレアはもちろん、唯一、後方から2着まで追い込んだグランアレグリア。正攻法の競馬で不利を受けながら3着に肉薄したダイアトニック。斜行により降着となった4着クリノガウディーまでの4頭の力は他と一線を画していた、ということ。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山8R「4歳以上1勝クラス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは最終的に1番人気に支持された11番モリノカワセミだった。

『初の1800m戦起用となった前走で適性の高さを示したモリノカワセミが軸馬。短距離を中心に使われてきており、これまで決め手に欠く走りでどう乗っても善戦止まりだった同馬だが、前走では好位からの正攻法の競馬で勝ち馬に1/2馬身差の2着に力走。前半からの行きっぷりもガラリ一変していたようにまるで別馬の走りを見せた。元々、コーナー4つの中距離に適性があったことは疑う余地なく、今回は慣れが見込める距離2度目に加えて、明らかに前走から一枚落ちの組み合わせ。前走だけ走れればおそらく楽勝しても不思議ないだけに、今回も発馬を決めて流れに乗れればまず突き抜けられるとみて当然の軸馬指名』という見立て。

レースを先導したのは内枠から好スタートを決めた4番ドゥエルメス。同様に好スタートを決めた軸馬11番モリノカワセミが無理なく2番手の絶好位をキープ。3番サイレントクララ、5番サツキワルツ、8番プリミエラムールが続き、他馬も差がなく一団で1コーナーから2コーナーへ。その後も隊列変わらぬまま、1000m通過64秒5のスロー寄りのミドルペース。レースを動かす捲る馬もいなかったことで3コーナーを過ぎても急激なペースアップすることなく、淡々とした流れのまま4コーナーから直線へ。逃げ・先行馬有利の展開に持ち込み逃げた4番ドゥエルメスが後続を引き離しにかかるも、離されずこれにしぶとく喰らいついてきたのが軸馬11番モリノカワセミ。一完歩ずつ詰め寄り、坂上で4番ドゥエルメスを捕らえて先頭に立ち、完全に勝ちパターンに持ち込んだが、終始好位で流れに乗った8番プリミエラムールがこれに猛追。最後はゴール前で軸馬11番モリノカワセミをキッチリ捕らえて1着でゴール。クビ差2着に軸馬11番モリノカワセミ。そこから1/2馬身差3着に逃げた4番ドゥエルメスが入線。この結果により、「馬連8-11、480円&3連複4-8-11、820円」のダブル的中。地味な配当ではあったが、獲るべきところは手堅く獲りにいく、弊社の基本姿勢に則ったダブル的中劇と言えよう。

また、他にも重賞を筆頭に日曜阪神8Rでの馬連大本線的中があったことも併せてお伝えしておく。

「桜花賞」の最終登録馬も発表され、いよいよ春本番のG1シリーズが目前に迫ってきた。今年も、何ひとつ不安材料が見当たらぬままこの季節を迎える。そう強調させていただく。G1シリーズを迎えるにあたり、まずは今週末の「大阪杯」。ここで潤沢な軍資金調達が至上命題。起爆剤となる勝負鞍候補目白押しの今週末に一層のご期待をお寄せいただきたい。