7/4 7/5 2回福島・4回阪神・2回函館1日2日目

次週に繋がる貴重な的中鞍 ~日曜阪神10R・西脇特別〜

「いったい何があったのか?」。そう問いただしてみたくなるほどの様変わり。全開催での先週日曜の馬場のこと。開幕週の福島はともかく、不安定な天候の影響もあって連続開催となる阪神・函館でもある程度『時計のかかる馬場』というイメージが定着してその傾向はさほど変わりなかったのだが、他の特別戦を含め、これまで以上に全く前が止まらない馬場に変貌。日曜のメインレースは全て逃げ馬の勝利となった。スローに持ち込みまんまと逃げ切った函館11R「巴賞」や開幕週の絶好馬場だった小回り福島11R「ラジオNIKKEI賞」などはまだ納得のいくところではあるが、阪神11R「CBC賞」でも前半3F33秒5で飛ばした逃げ馬ラブカンプーがそのまま押し切り、好位追走のアンヴァルもそのまま2着に粘り込む結果。『競馬は力量だけでは測れない、馬場もまた生き物』ということを改めて実感させられる先週末、ではあった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜阪神10R「西脇特別」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは、1番人気に支持された11番ミステリオーソだった。

『ミステリオーソの前走オープン「鳳雛S」は、道中早めに手ごたえが怪しくなり、伸びずバテずの7着止まり。相手との力関係や気性の若さ、展開面などいろいろ考えられるが、未勝利→1勝クラス圧勝時とはまるで別馬のような走りだったことを踏まえると、馬場の影響が最大の敗因。トモが緩く甘さがある馬なだけに、パサパサの力のいる良馬場ではまだフルに能力を発揮できないのだろう。2、3走前の勝ちっぷりを考えれば古馬相手とはいえ2勝クラスでも楽に通用するはずだし、週中の降雨の影響や昨日の馬場状況からも今回は同馬向きの舞台設定。仕切り直しで条件好転となるここは前走からの巻き返しに期待したい』という見立て。

レースは最内枠からダッシュを決めた1番ラインベックが逃げる展開。2番手に4番アスターストーリーが続き、8番テイエムチューハイ、6番ティーコア、さらに軸馬11番ミステリオーソと、このあたりまでが先行集団を形成。3Fから順に37.2-49.8-62.3~上がり48.8-36.4という平均ペース。淡々としたマイペースの逃げを打った1番ラインベックが手応え十分のまま直線に向いて追い出されると、8番テイエムチューハイと軸馬11番ミステリオーソもこれに合わせて追撃を開始。脚抜きの良い馬場の影響もあったか、前を行く前記3頭が後続をグイグイ引き離し、直線半ばでは3頭三つ巴の追い比べに。最後まで脚色が鈍らなかった1番ラインベックがそのまま1着でゴールを駆け抜け、軸馬11番ミステリオーソはこれに1馬身1/4差まで詰め寄るまで。3着には8番テイエムチューハイが入線。この結果により、「馬連1-11、400円」の的中。人気サイドでの決着となり、配当面での物足りなさはあるが、週ラストの勝負鞍において対抗1点目での大本線的中ということを踏まえれば、この世界に欠かせない流れを作った点も大きい。とにもかくにも次週に繋がる貴重な的中鞍となった。

7月に入り福島・阪神・函館開催が開幕した先週末。他にも土曜福島11R「安達太良S」での「3連複1-5-6、1,700円」の的中や、勝負鞍ではないものの、土曜阪神9R「生田特別」での「3連単6→7→3、1,460円」の的中など、随所に的中はお届け。精彩を欠いたレースも多々見受けられただけに、お世辞にも好スタートを切ったとは言えないが、馬に例えるなら元々が叩き良化タイプ。開催2週目の今週末は歯車が噛み合えば連戦連勝も十分可能だろう。確かに口で言うほど簡単なことではない。それは十二分に承知している。しかし、そこを何とかしてこその馬券プロ。予想部にはなお一層の研鑽と努力を要望しておく。会員の方々には、今週末以降にも引き続き多大なるご期待をお寄せいただきたい。