6/27 6/28 3回東京・3回阪神7日8日目・1回函館5日6日目

法外な好配当的中劇 ~土曜阪神9R・出石特別〜

今週から7月に入り、本格的な夏のローカル開催となる。クラス再編成直後の開催となる6月を振り返ると、降級制度が撤廃されたことも相まって『3歳馬』の攻勢が凄まじい。1勝クラスではその傾向が特に顕著。4歳以上の古馬がいつまでも勝ち切れないのだから、斤量も有利で伸びしろのある3歳馬が強くて当たり前と言えばその通り。ただしことはそう簡単でもなく、同じ3歳馬でもこの時期にグンと成長し、ここまで手を抜いていたとしか思えないような馬が一変してくる場合もあるから始末に悪い。いずれにしても、これまでは『降級馬の取り扱い』が馬券のポイントになっていたが、当面の間、夏のローカル開催の馬券収支は『3歳馬の取り扱い』がキモになるのは間違いなさそうだ。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神9R「出石特別」芝1400m。このレース、軸馬として期待したのは、最終的に1番人気に支持された11番スマートクラージュだった。

『距離短縮で一変の走りが期待できるスマートクラージュが軸馬。新馬戦は勝負どころの4コーナーで大きくヨレて、その後もコントロールが利かずにまともに終えず2着だったが、トライアビットと着用した折り返しの2戦目ではそんな面も見せず、ほぼ追うところなしの大楽勝。前走は果敢にオープン「プリンシパルS」に挑戦したが、未勝利勝ち直後という厳しい条件もさることながら、余裕のある手応えで直線に向きながらラストで伸びを欠いたあたり、距離が長かった印象だ。先々はどうかだが、鶴首で胴の詰まった体形からも現状、距離はマイル前後がベター。スピードの持続力が持ち味のタイプで今回の阪神内回り1400mは明らかに条件好転。前走からしっかりと間隔をあけて立て直し、仕上がりも◎。素質高く、自己条件から再出発となるここはまず勝ち負けになるだろう』という見立て。

内から好スタートを決めた3番テイエムミラージュが積極的にハナを主張。これに外から14番アイファーブレーヴが続き、差がなく8番ロードベイリーフ、7番ダノンシティ、さらに4番フェアレストアイル、さらに軸馬11番スマートクラージュはそれを見る形の5、6番手の絶好位。前が飛ばす流れで前半3F通過33秒6のハイペース。先団の馬順はほとんど変わらないまま4コーナーから直線へ。逃げた3番テイエムミラージュ、番手の14番アイファーブレーヴの手応えが怪しくなると、押し出される形で先行各馬の追い比べとなるが、その中から軸馬11番スマートクラージュが外からグイグイ脚を伸ばしてアッサリと交わし去り、直線半ばでは先頭に。残り200mは完全に抜け出して、最後は後続に1馬身半1/4差を付けて1着でゴール。焦点の2着争いだが、軸馬同様のポジションからしぶとく粘る8番ロードベイリーフと7番ダノンシティに中団で脚を温存していた9番ラルムドールが外から強襲。ゴール前で2着争いを演じる2頭をキッチリ差し切って2着に浮上。この結果により、「馬連9-11、2,770円」の的中。1番人気→5番人気の決着でこの配当は法外のひと言。まさに「良いところを連れてきた」といった的中劇だったと言えよう。

今年は阪神競馬が連続開催とはいえ、先週のG1「宝塚記念」をもって春の中央開催も終了。今週からは7月に入り、本格的な夏のローカルシーズンに突入していく。何度も繰り返してきたが、この期間こそアスコットのドル箱中のドル箱。少々不完全燃焼で終わった6月開催だが、良いタイミングで開催替わりとなり、ガラリ一変が期待できる時期を迎えられるのは好都合。開催替わりとなる今週末からの的中ラッシュにご期待いただきたい。