1/23 1/24 1回中山・1回中京7日8日目・1回小倉3日4日目分

危なげない的中劇 ~日曜中山7R・4歳以上1勝クラス~

結果、大波乱となった先週の「日経新春杯」同様、「これがG2戦?」と思わせるような組み合わせとなった今年の「AJCC」。全体的なメンバーの質が低いうえ、それと比例するかのようにレース内容も『お寒い』限り。外枠から押して先手を主張したジェネラーレウーノが引っ張る展開は大方の予想通りだが、先行したウインマリリン、ジャコマル、ナイママの3頭の鞍上は丸くなっておさえる。本来スローに持ち込みたくなかったであろうジェネラーレウーノが作った流れは1000m通過63秒3という、あにはからんやの超スローペース。にもかかわらずレース上がりは37秒を切っていない。普通、オープンのレースでこの流れなら、不良馬場の影響を考慮してもレース上がりは36秒前後が相場だ。スローで上がりがソコソコかかるのなら、差し・追い込み型が台頭してくるのが自然。しかし、結果は好位直後から早めに追い上げたアリストテレスが1着。2着にはその一列後ろにいたヴェルトライゼンテがしぶとく脚を伸ばした。中団から後ろのいた差し・追い込み馬の出番は皆無と、凡戦と言っても過言ではない。結果だけみれば3歳クラシック路線で活躍した明け4歳馬2頭のワンツーフィニッシュと力通りという見方もできなくはないが、勝ち馬アリストテレスも3着ラストドラフトとは1/2+クビ差。相手に恵まれた結果という評価が妥当だろうし、今後の古馬重賞戦線において、この「AJCC」の着順が物差しにならないことは確かだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山7R「4歳以上1勝クラス」ダ1800m。このレース、軸馬として期待したのは上位拮抗で人気割れのなか、最終的に2番人気に支持された13番ピュアブレンドだった。

『久々の前走から再度間隔をあけた臨戦も、攻め馬で好調教連発と仕上がりに不安のないピュアブレンドが軸馬。久々で昇級初戦だった2走前こそ初の左回りで上手く走れず8着と精彩を欠いたが、立て直した前走は前が残る流れを後方から直線だけで差を詰めて4着に力走。直線の伸び脚は目立っていたし、未勝利戦が強い勝ちっぷりだったように、やはり現級通用の脚力があるのは間違いない。引き続き右回りで、今回はデビュー戦で既走馬相手に楽勝した舞台。前走4着は勝負どころで置かれて前との差が開き、直線だけの競馬に徹しただけに鞍上の乗りミスと言ってもいい敗戦。位置取りは問わないが、脚を余すことなく早めに動いて行く競馬ができれば勝ち負けに持ち込めるはずだ』という見立て。

レースは12番ミュアウッズが外から積極的にハナを切り、3Fから37.9-51.0-63.5~レース上がり50.1-37.7という淡々とした流れとなった。5番ジュールサイクルと発馬を決めた軸馬13番ピュアブレンドが並び、1番人気に支持された2番スペロデアはその後の好位4番手という位置取り。ほぼ馬順変わらぬまま3コーナー手前に差し掛かり、ここで一気にペースアップ。4コーナーでは軸馬の前にいた5番ジュールサイクルが持ったままの抜群の手応えで逃げる12番ミュアウッズに並びかける。逆に軸馬13番ピュアブレンドは一瞬置かれそうになり、鞍上も早めに追い出しを開始して見た目には劣勢に映ったが、エンジンのかかりが遅いタイプで勝負どころで瞬時に加速できないのはいつものこと。直線入り口でようやくエンジンがかかるとスムーズに加速して先頭に並びかける。直線半ばまで12番ミュアウッズ、5番ジュールサイクル、そして軸馬13番ピュアブレンドの追い比べとなるが、脚色の差は歴然。軸馬13番ピュアブレンドが外から2頭を置き去りにして先頭に立つと、あとは後続との差を広げ、最後は流す余裕を見せて1着でゴール。軸馬の決め手にこそ屈したものの、5番ジュールサイクルもジリジリと脚を伸ばして2着の座は危なげなくキープしてのゴール。そこから1馬身1/2差で逃げた12番ミュアウッズが3着入線。この結果により、「馬連5-13、1,460円」の的中。軸馬完勝→2、3着馬も対抗馬指名していただけに危なげない的中劇となった。

他にも土曜中山8R「4歳以上1勝クラス」の「馬連11-12、550円や、『本日イチオシの勝負鞍』とした日曜中山10R「アレキサンドライトS」の「馬連6-8、560円を手堅く的中させ、前週に引き続き、土日を通じて3本の的中をお届けした弊社予想部。更に、勝負鞍ではなかったもの日曜中山9R「若竹賞」でも「馬連4-7、990円を的中。全体的に地味な的中配当に落ち着いたとはいえ、中山開催最終週も確実にこれらの的中をお届けできたことには一定の評価をいただけるものと自負している。

先週末をもって年明け最初の中山開催も大過なく終了。弊社アスコットシステムズは、2021年もまた順風満帆な滑り出しと言ったところ。今週末開幕の1回東京開催といえば、まさしく厳冬期にあたり、弊社の稼ぎどころと自他ともに認めるダート戦が主体の開催。当然のことながら、手元には予想部発の、各週ごとの勝負鞍候補が挙がってきている。無論、連続となる1回中京・1回小倉開催についても期待感十二分と断言できる。引き続き今週末の情報提供にご期待いただきたい。