1/30 1/31 1回東京1日2日目・1回中京9日10日目・1回小倉5日6日目分

乾坤一擲の猛反撃を期す ~土曜小倉8R・4歳以上1勝クラス~

ひと言では片づけられないが、引退したアーモンドアイ&フィエールマンを筆頭にラッキーライラック、インディチャンプ、さらにダートではチュウワウィザードなど「層の厚い強い6歳世代」という評価が定着した現古馬勢。明け4歳世代の今後の活躍でこの勢力図も変わってくる可能性はあるが、その世代の強さを見せ付けた一戦となった「シルクロードステークス」のシヴァージ。位置取りはいつもより前目の中団後方寄りで脚をためる競馬。直線に向いた時点ではまだ前と距離があったが、内から先に抜け出したライトオンキューをアッサリ捕らえて力強く外から抜け出し、余裕で退けた内容はひと皮剥けた勝ちっぷり。2着ライトオンキューとは1.5キロ差のハンデの恩恵があったとはいえ、これで重賞初制覇。前走「京阪杯」後ジックリと充電してここからの再始動となったが、まさに前途洋々という感じ。次走は当然G1「高松宮記念」。昨年は12番人気の伏兵扱いだったが、今年は一気に主役級へと躍り出た存在となった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜小倉8R「4歳以上1勝クラス」ダ1700m。このレース、軸馬として期待したのは1番人気に支持された9番クーファアチャラだった。

『クーファアチャラの前走は小回り1700mで重馬場といずれも初物尽くし。しかも2ヶ月振りの臨戦とあって多少余裕のある造りで2着に力走。逃げ・先行馬断然有利の条件とはいえ、レースでも途中から捲る馬もいて先行した同馬には決して楽な展開とは言えなかったし、長く脚を使って最後までしぶとく伸びていたように現級上位の脚力を示した一戦だ。2走前こそ7着に敗れはしたが、当時は昇級戦に加え、およそ8ヵ月振りの長期休養明け。今思えば、デビュー戦で3馬身半差を付けた2着馬がすでに現級を勝ち上がり、2勝クラスでも善戦しているように、元々、1勝クラスで通用する下地は十分あったということ。前記の通り、前走で仕上げ切っていなかっただけに上積みは見込めるし、何よりここは相手がかなり楽。条件2度目で意欲の連闘策となる今回は順当に勝ち上がり濃厚とみて軸馬に推す』という見立て。

スタートを決めて逃げに回ったのは軸馬9番クーファアチャラ。他に主張してくる馬もおらず、押し出される形で意外にも先導する形。2番手に13番シャルドネが続き、11番ピュアリーグッド、3番アラビカ、6番ブライティアランドと好位集団を形成。すんなり隊列落ち着き、後続を含めて一団で向正面に入るも、ここで中団追走の7番ノワールフレグランが外から早めに動き出し、一気に先頭まで進出。逃げた軸馬9番クーファアチャラは慌てず騒がす自分のペースで運び、相手をそのまま行かせて2番手で3コーナーへ。途中から捲ってきた馬がいたとはいえ、1000m通過62秒4というミドルペースなった点は予想通りで、舞台は前が止まらない小回り1700m。軸馬9番クーファアチャラには願ってもない展開。3コーナーから一気にペースアップし、4コーナー手前では7番ノワールフレグランと軸馬9番クーファアチャラの2頭が後続との差を広げて直線へ。捲って先頭に立った7番ノワールフレグランがしぶとく粘るが、これに外から軸馬9番クーファアチャラがジリジリと差を詰める。盛り返すしぶとさを見せた7番ノワールフレグランだが、最後は9番クーファアチャラがこれをクビ差捕えて1着でゴール。2着に7番ノワールフレグラン。好位勢が総崩れのなか、唯一、一旦は離されながらも再度盛り返して脚を伸ばした6番ブライティアランドが3着入線。この結果により、「馬連7-9、440円」の的中。軸馬完勝→2、3着馬も対抗馬指名していただけに危なげない的中劇となった。

他にも重賞「シルクロードS」などで的中をお届けしたとはいえ、ここぞ!というイチオシの勝負鞍ではアタマ差で好配当的中を逃し、肝心要の勝負鞍においての的中は残念ながら今回斬った土曜小倉8Rのみ。前週で終了となった年始の中山開催は的中率50%と年末からの好調を途切れさせることなく的中を積み重ねてきただけに、正直なところ、この拙文を書いている当人自体が忸怩たる思い。ただ、決して八方塞りの状況ではないことも確か。開催も変わり、微調整を行いながら、「一本でも多くの的中を」を胸に予想部に在籍する全ての人間がこれまでと変わらぬ仕事を行っている限り、過去の実績からも今後必ず実を結ぶことは間違いない。先週末の提供レースを見る限りすべてが対抗馬同士、それも高配当に結びつく馬での決着と軸馬選定の甘さが目立つ印象を受けただけに、そのあたりの精度を高めるよう予想部には猛省を促しておく。競馬において「タラ・レバ」がナンセンスなことは百も承知だが、歯車が噛み合えば一転して高配当連打の可能性も十分起こりえた先週末。軸馬&レース選定が噛み合った際の弊社の破壊力はある程度弊社とお付き合いのある方であればご納得いただけるだろう。

この業界は結果が全て。その結果を出し続けてきたからこそ、今のアスコットがあることを忘れずに、開催2週目で2月に入る今週末はスタッフ一丸となって乾坤一擲の猛反撃を期す所存。予想のお聞き漏らしのないよう、心よりお願いしておく。