4/2 4/3 3回中山3日4日 ・2回阪神3日4日目分

安心の的中鞍 ~土曜中京9R・天白川特別〜

先週の「高松宮記念」に続き波乱の結末を迎えた「大阪杯」。戦前から2強対決と注目を集めたエフフォーリア、ジャックドールの2頭。まず、圧倒的1番人気で9着と想定外の結果に終わったエフフォーリア。昨年の年度代表馬が王者として向かえた今年初戦。昨年の活躍を考えれば単勝人気も1,5倍も納得ではある。だが、道中は中団で流れに乗り、向こう正面から早め進出を狙うも、鞍上のアクションとは裏腹に伸びる気配は全くなし。直線に入ったあたりで、もはや抵抗する力も残っておらず大失速という不甲斐なさ。「関東馬は不振」「直前輸送の影響」など、この馬にとって重箱の隅をつつくような話と思われたが、残念ながら現実となってしまった。当然、このまま終わる馬ではないだろうが、大惨敗を期に精神的な問題から低迷する馬もいる。今後の動向には注目していきたい。一方のジャックドールは、スタートがやや遅く感じる程度でいつも通りのハナ。ただ、やはりG1ともなれば後続のプレッシャーはきつく楽な競馬はさせてもらえなかった。それでも、自分の競馬はできたし、不向きな馬場と展開、更に落鉄していたことを考えれば5着は立派。近代競馬では「快速逃げ馬」というだけでは、G1タイトルを手中に収めることは難しいだろうが、今後もその稀有なキャラを押し通して、再チャレンジを期待したい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜中山3R・「3歳未勝利」ダ1800m。前走大敗も2走前の走りが出来れば即反撃可能とみて4番人気に支持された4番モールが軸馬だった。

『前走は2番人気の支持を集めたがよもやの11着大敗となったモール。だが、敗戦に明確な理由があり、条件が好転する今回は巻き返し必至とみて軸馬に指名したい。好凡走した近2戦を比較すると、揉まれずスムーズに競馬が出来たかどうかで明暗がわかれている。今回は、内目の枠を引いたという懸念はあるが、幸い先行勢が手薄な組み合わせに、陣営もブリンカーで集中力が増すように対策してきた。ハプニングが起きづらい少頭数も歓迎だろう。距離延長で一変した内容からダート1800mの適性が高いことは証明済みだし、主戦が継続騎乗という点も心強い。ここは前々走の再現に期待する。』という見立て。

レースは概ね揃ったスタートに見えたが唯一、立ち上がり気味に発馬した軸馬4番モールが出遅れて後方からの競馬となる。先行争いは各馬が様子を伺いながら進み、結果的に最内1番メルトが主張しハナへ。番手は4頭並んで内から2番セイウンケルン、6番キバルスター、9番ロマンバローズ、10番エコログロリアスが続く。その後ろに8番ブランショセット、中団に3番ナンベイコー、5番トップスティール、12番ライパチ。軸馬4番モールはここから大きく遅れての最後方と言う隊列。向こう正面手前で積極的に動いた1番メルトが後続を引き離しにかかり3,4馬身差のリードを作る。無理に追いかける馬もおらず、後続は軸馬4番モールを除いてほぼひと固まりでの追走。逃げた1番メルトの前半1000m通過は61秒6と速めのペースを刻み、次第に後続が縦長になったところで、最後方を追走していた4番モールが猛然と捲り気味に進出。3コーナー手前で1番メルトを捉えて一気に先頭へ躍り出る。直線に入ると勢いのまま後続を突き放しにかかる軸馬4番モールに、唯一迫るのが10番エコログロリアス。それでも軸馬4番モールの勢い衰えず逆に突き放して4馬身差を付けての圧勝劇。2着に1そのまま10番エコログロリアス、3着に最後の最後で追い込んできた8番ブラウンショセットという順番。

この結果により、「馬連4-10、1,350円」の的中。土曜1発目の提供でまずまずの的中をお届けできたことには一定の評価がいただける的中劇となった。ただ、あくまでもオプション提供での結果であり、肝心要の勝負鞍においては的中をお届けできなかった点は大いに反省すべき週である。無論、僅差4着の敗退や対抗ヌケというツキが無かった点も否めないが、競馬は結果が全て。弊社予想部には最善の注意を払い今週末の奮起に期待したい。

2週続きで波乱決着となったG1シリーズだが、今週末は牝馬クラシック「桜花賞」がスタンバイ。昨年の「阪神JF」からトライアル戦の結果を総合すると抜けた本命馬が不在。今週も波乱の予感は大である。また日毎に成長を見せる3歳牝馬は直前までの状態チェックは最重要。無論、各馬の仕上がり状態の把握は現在も進行しているし、後は当日のチェックさえできれば盤石と言う状態だ。会員の皆様には今週末のG1「桜花賞」の提供まで、期待してお待ちいただきたい。