5/21 5/22 2回東京9日10日 目・3回中京5日6日目・1回新潟5日6日目分

週ラストの的中で大団円を迎える ~日曜東京12R「丹沢ステークス」~

一頭の放馬によりグレード制導入以降最長という15分もスタートが遅れた「オークス」。東京芝2400mはスタンド前からの発走であり、当日は久しぶりに約3万人の観衆。そのどよめきやターフビジョンの音声など、若駒が未経験の環境となった。デリケートな3歳牝馬にとってそれがどれほどのストレスか。ある馬はゲートに突進し、ある馬は大きく出遅れ、そして少なくない数の馬がスタートでふらついた。残念ながら、「多くの馬がレース前に終わってしまった」ことは否めない。特にゲート先入れの奇数番は輪乗りで待たされた上にゲート内でも待機させられた。そういう意味では、15番枠から4着したピンハイの精神力は特筆すべきだろう。
さて、今週末はいよいよ競馬の祭典「日本ダービー」。すべての競馬ファンはもちろん、競馬界に携わる人々が別格として大注目するレースである。昨年は単勝1.7倍の圧倒的人気だったエフフォーリアの横山(武)騎手が「ダービージョッキー」の称号をほぼ手にしかけた。だがゴール寸前で福永騎手のシャフリヤールに急襲されまさかのハナ差惜敗。栄光を手にした福永騎手は、18年ワグネリアンで長きにわたる騎手人生で初めてダービーを制覇。以降、20年コントレイル、21年シャフリヤールとこの4年間で3勝を誇り、すっかり「ダービー男」へと変貌。今年は、かつて誰も成し得なかった「3連覇」に挑戦する。その騎乗馬は皐月賞馬ジオグリフであるから現実味は十分だろう。しかし、イクイノックス、ダノンベルーガ、アスクビクターモアなど東京コースを得意とする実績馬たちも虎視眈々と逆襲を狙っている。まさに群雄割拠であり、弊社も今年のダービーは伏兵含めて大混戦と読む。まずはオークスのようなアクシデントなく、全馬の実力がいかんなく発揮されることを願うところだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜東京12R「丹沢ステークス」ダ2100m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは上位人気が入れ替わる中で、最終的に2番人気に支持された9番メイショウフンジンだった。
『トップハンデでも当舞台の適性を考慮すればメイショウフンジンが中心。2走前の「鈴鹿S」は内で揉まれて一切自分の競馬ができず参考外。仕切り直しの前走ダート2100mでは積極策からレースを引っ張り、先行勢が崩れる展開の中でしぶとく3着に粘走。時計も2分9秒0と好タイムだった。ここは同型の出方も気になるがそもそもハナにこだわる馬ではなく、リズムよく先行できれば持ち味の豊富なスタミナを活かせる。ハンデ56キロはやや見込まれた印象だが、背負い慣れた斤量なら割引く必要もない。前走と同じ舞台で同馬を知り尽くした鞍上。戦法に迷いもないはずで、押し切りに期待できる』という見立て。

レースは3番キスラーが好スタートを切ったが、ほぼ横並びの中から7番アジャストザルート、6番アイファーキングス、外から軸馬9番メイショウフンジン、更に外14番ジャスパードリームが先行争い。自分の形に徹する軸馬9番メイショウフンジンと逃げて2連勝中の14番ジャスパードリームが抜けたが、コーナーワークを利して内のメイショウフンジンが先行。序盤の入りが速かった影響で、隊列はかなりの縦長に。2番手に14番ジャスパードリーム、少し開いて6番アイファーキングス、7番アジャストザルートが併走。さらに2馬身後ろに10番トラモント、2番フィロロッソ。中団から後方組はさらに開いて最後方に至っては先頭から20馬身近く離れた超縦長の展開。1000m通過は60秒8のハイペース。道中は息が入らない流れで、先行した軸馬9番メイショウフンジンにはかなり厳しい展開となった。4コーナーから直線にかけて後続も一気に差を詰めいよいよ直線の攻防へ。逃げたメイショウフンジンに襲い掛かる3頭は内から6番アイファーキングス、14番ジャスパードリーム、2番フィロロッソだが、道中を中団でやり過ごした2番フィロロッソの脚色は見た目にもかなり優勢。簡単に勝ちそうな雰囲気だったが、ここからが軸馬9番メイショウフンジンの真骨頂。持ち前の二枚腰で前に出ることを許さず2頭の熾烈な争いが続きいよいよゴール目前。そこで、後方で脚を溜めていた3番キスラーが馬場のど真ん中から急襲するとゴール前で2頭を捉えて3/4馬身差の1着でゴール。焦点の2着争いは激戦を繰り広げた2番フィロロッソと軸馬9番メイショウフンジンに絞られる。しかし、粘りに粘った軸馬9番メイショウフンジンがフィロロッソを競り負かし2着を確保。3着には最後に急追した8番アベックフォルスが入選した。

この結果により、「馬連3-9、1,470円」の的中。2、4番人気の組み合わせだったが、4番人気の2番キスラーを上位評価しており資金を集中して購入できたことから、このレースでは回収率400%オーバーを達成。この週最後の勝負レースを大団円で締めくくった次第だ。

他にも勝負鞍で土曜中京6R「4歳上1勝クラス」の「馬連6-8、480円や、土曜東京5R「3歳未勝利」で「馬連5-8、1,800円など、土日ともにイチオシ鞍で的中をお届けしている。そして好調キープのまま迎える今週末は、いよいよダービーウイーク。その大一番に向け、日毎に興奮の度合が高まっていく。無論、会員の皆さまはいくらでも高潮していただいて結構。しかし、こんな時こそ沈着冷静な判断力がモノを言う。そこの部分はプロ集団である我々アスコットにお任せ願いたい。大丈夫。今週末も満足いただける結果をお届けする所存。とにもかくにも、楽しみにお待ちください。