10/5-10/6 4回東京・5回京都・4回新潟1日2日目

勢いをつけてG1戦線へ 〜土曜新潟3R・3歳上1勝クラス〜

今年も欧州最高峰のGI凱旋門賞が現地時間10月6日(日)、フランスのパリロンシャン競馬場2400m芝を舞台に行われた。勝利したのはイギリス調教馬のブルーストッキング(牝4=ラルフ・ベケット厩舎)。道中2番手追走から力強く突き抜けた。重馬場の勝ちタイムは2分31秒58。日本の同距離レコード=2分20秒6と比較すればいかに力のいる馬場だったのか推察できるだろう。ちなみに、ブルーストッキングのローテーションも日本競馬の昨今の常識とはかけ離れたものである。同馬は今シーズン緒戦の5/16から4か月半の期間に5戦を消化し、凱旋門賞が実に6戦目。タフネスという面においても世界レベルは強烈といえる。

一方、日本から参戦した坂井瑠星騎手騎乗のシンエンペラー(牡3=栗東・矢作芳人厩舎)は中団から運ぶも直線失速し12着。また、武豊騎手が騎乗したアイルランド調教馬のアルリファー(牡4=ジョセフ・オブライエン厩舎)は11着。こと前者においては全兄が凱旋門賞馬ソットサスであり、管理するのは“世界の矢作”だ。これまで参戦した数々の日本馬とは明らかに毛色の違う一頭でもあり、「今年こそは」との想いをファンのみならず多くの競馬関係者が期待したことだろう。だが日本の悲願はまたしても世界の壁にはじき返されてしまった。1969年スピードシンボリによる初挑戦から早55年…。その間、日本は輸送技術や調教技術を着実に進化させ、いまや世界有数の競馬先進国となったはずだ。いったい、凱旋門賞を獲るために何が足りないのか。見えない答えに思考をめぐらす日曜深夜となった。

それでは本題へ、今週斬るのは土曜新潟3R「3歳上1勝クラス」ダ1200m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは最終的に2番人気となった10番ヘルメースだった。

『芝を走った近走は着順を落としているが、ダートに替わる今回は大きく見直せる。砂では3走前の未勝利で逃げ切りV。そこで下した2着馬アイズはのちに連勝し、現在2勝クラスに在籍していることもポイントだ。なにより今回はデキの良さを強調できる。実際、今週の美浦坂路では、終いに仕掛けられるとスッと僚馬に並びかける好反応。ラスト1ハロン12秒0は同日トップタイの時計だった。ひと夏を経ての成長はもちろん中間に採用したブリンカーも効果十分であり、休み明け初戦のここが買い時』という見立てだった。

この日の新潟ダートは重馬場発表で当レースは15頭立て。タイミングの合わなかった1番ハルカナネガイが出遅れるもその他はほぼ揃ったスタートだ。なかでも好発を決めたのが軸馬10番ヘルメース。序盤の芝コース部分を勢いよく進んで行くと、そのまま先頭へ。直後に11番ルソレイユ、1番人気の4番ストームバンガードも続き、先頭集団はかなりタイトな隊列となった。案の定、速い流れで進み600m通過34秒1のハイペース。先頭を走る軸馬10番ヘルメースには厳しいマークがついており、プレッシャーを受け続ける形となってしまった。
最後の直線は11番ルソレイユとの長い叩き合い。軸馬10番ヘルメースは残り200mまで先頭を死守したが、無理せず好位にいた11番ルソレイユに競り落とされてしまう。際どい2着争いは、最後に差し込んだ4番ストームバンガードに軍配が上がった。

この結果により、「3連複4-10-11、3,650円の的中をお届け。軸馬がハナ差3着で好配当の馬連を逃したのは痛恨だったが、8番人気の11番ルソレイユを引いていたのは予想部のファインプレーといえる。この日の厳選勝負鞍は2戦2勝となった次第。また、同日に特注で配信した新潟11R「鳥屋野特別」も見逃せないひと鞍だろう。同レースで弊社が指名した7番人気の9番エスティメートが1着快勝(単勝1390円)。2着が11番人気、3着に9番人気と続き、◎△△の3連複は12万円オーバーの高配決着となった。

さて、今週末からは秋のG1戦線が本格化。弊社ではその緒戦となる3歳牝馬3冠のラスト=秋華賞も勝負鞍候補の筆頭に上がっている。今年はオークス馬チェルヴィニア、桜花賞馬ステレンボッシュに加え、紫苑SでレコードVを飾ったクリスマスパレード、ローズSで復活を遂げたクイーンズウォークなど、実績馬と上がり馬が揃ったハイレベルな様相。弊社ではトリッキーな京都内回り2000mで狙える伏兵もピックアップして臨む次第である。いずれにせよ、期待の勝負鞍が目白押しとなる今開催の動向に注目いただき、会員様には是非とも乗り遅れないよう万全の態勢でお待ちいただきたい。