1回東京・1回京都1・2日目・1回小倉5・6日目

毎週的中はお届けしているのだが ~土曜京都11R 橿原S~

いわゆる『馬券プロ』の大昔からの鉄則のひとつに【順延された開催で馬券に手を出すな】というものがある。まさに今回のケースがそれ。人間にすれば「たった一日延びただけ」だ。しかし、サラブレッドは武豊をして「数分で変わる」と言わせしめたデリケートな生き物。場合によっては、一日もあれば別物と化す。順延された2月4日(月曜日)、関西馬の成績は[1・2・2・19](左から1着→2着→3着→着外)だった。言うまでもなく、この世界の西高東低は今や常識。その強い関西馬が24頭も出走してたった3頭しか連対しなかった。また、3着内と考えると5頭だ。対して、普通に行われた2月2日(土曜日)の関西馬の成績は[4・1・5・17]。何のことはない、やっぱり普通に強かった。なぜこれほどの差が出たのか? 通常関西馬はレース前日(馬によっては前々日)に東京競馬場の出張馬房に入る。従って日曜日出走予定の馬は全て、土曜日には栗東からの長距離輸送を終えて入厩していた。馬は非常に賢い動物だ。当然明日がレースであることを理解している。ところが、走るはずの日になってもお呼びがかからず、実際に走ったのは到着の翌々日となったわけ。その状態で『ちゃんと走る』方がむしろ不自然というもの。結果、前記の成績となった。また、関東馬も含めて月曜日の出走馬には体重の大幅な増減が目立った。これも多分に順延の影響と思われる。触らぬ神になんとやら、こんな日に馬券で勝負する必要はない。
それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都11R「橿原S」。古馬準オープンによるダート1200m。このレースで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気に推された15番アントニオマグナム。「デキの良さに加え、ここではスピード能力断然。外枠からスムーズに先行していける展開面も見逃せない。休み明けを叩いた上積み十分だし、安藤勝への鞍上強化も心強い限り。信頼度の高い軸馬」という見立て。
さてレースは。スタートを決めたアントニオマグナムが悠々とハナを切って行く。そこへ内からウォーターバロンが並びかけ2頭併走の形。しかし馬体を離しているので競り合いという感じではない。このあたりがアンカツのアンカツたる所以。4コーナーから直線中ほど、満を持して抜け出すアントニオマグナム。完全な勝ちパターンと思われたが、そこに1頭だけ差してきたのが対抗馬の1頭である3番人気の16番ビクトリーテツニーだった。こうなると末脚の破壊力に優るビクトリーテツニーに軍配。並ぶ間もなく交わして1着ゴール。しかしアントニオマグナムも失速したわけではなく、3着タータンフィールズには2馬身半の差をつけて危なげなく2着確保。「馬連15-16、1060円」の安心の的中となった。配当面で若干の物足りなさはあるものの、準オープンのダート戦はいわば弊社の生命線。そこで的中をお届けできたことに一定の意義を見出したい。
毎週確実に的中を出している弊社予想部だが、何かもうひとつ弾け切れていないことも事実。会員の皆様にもその点で歯痒さを感じていられるに違いない。切歯扼腕の思いは当然弊社にも、もちろん弊社予想部の面々にもある。ただご安心頂きたい。幸いなことに予想のリズムは乱れていないし、ブレも感じていない。加えて今回の「根岸ステークス」で勝負していただけなかった分は、今開催最終日の「フェブラリーステークス」で大勝負してもらうつもりだ。『渾身の一撃』までもう一歩。まずは今週末の提供でキッチリ結果をお届けし、弾みをつけるので是非とも引き続きご期待いただきたい。