2回新潟・2回小倉・2回函館5日・6日目

好配当的中の量産はまだ終わらない ~日曜新潟9R 三国特別~

『夏の競馬は格より調子』という古くからの格言がある。確かに間違いではない。むしろ八割方真をついている言葉だとは思う。普通に考えて暑い盛りにデキの悪い馬は走れない。しかし、あるレベル以上の馬がそれなりの状態で使ってきた場合は『馬は格で走る』という、これまた古くからある反対の意味の格言が時として蘇る。そんなことを痛感させられる「小倉記念」だった。終わってみればトップハンデのG1ウイナー・ドリームジャーニーのひとマクリ圧勝。実績から57キロはむしろ恵ハンデの印象さえあったが、まぁ近走一連の成績を考慮すれば妥当なセン。状態としても精々八分程度と思えたが、結果的にローカルG3ではまるでレベル違いました、ということ。改めてマシンスポーツとは一線を画す競馬の奥深さを垣間見た一戦だった。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜新潟9R「三国特別」3歳上500万下、ダート1800m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは2番人気の4番サムライタイガース。「実質昨年3月以来のレースとなるサムライタイガースだが、とにかく500万ではケタが違う能力の持ち主。高速決着の前残り競馬が続く新潟ダート。差し・追い込み型に人気が集中するここは、この馬の番手抜け出しに一番安心感あり。正直八分程度の状態とみるが、それでも圧勝して不思議のない馬。軸馬として期待したい」という見立て。
まずは謝罪から。弊社予想部はサムライタイガースの番手抜け出しと読んでいたのだが、実際のところはスピードの絶対値が全然違っていた。スタート後馬なりでハナに立つと、そこからは悠々の単騎マイペースとなった。半マイル通過50秒5-1000m通過63秒5のスローペース。その時点で勝負の趨勢は見えた。3コーナーすぎからレオメビウスが並んできたが、直線に入り気合一発、簡単に突き放す。ゴール前中団待機のマルブツセンターが追い込んできたが、それも余裕で退けて危なげなく1着ゴール。2着マルブツセンターとの着差は3/4馬身だが、それはあくまでも見た目だけの話。実際力の差はその数倍と思えた。これで「馬連4-13、2990円」の的中。2番人気と3番人気の決着としては望外とも思える好配当。それをいとも容易く仕留めるあたりが今のアスコット。ルーティーンの仕事を地道に続けてきた結果とはいえ、それ以上の『何か』を感じさせる快進撃は、一抹の翳りさえ窺えない。
その他にも「今週で一番自信のある鞍」として提供した日曜小倉12R「筑紫特別」など、随所でアスコットらしい的中をお届けした先週末。事前に公言していた通り、「稼ぎどころのローカル開催」という言葉をご実感いただけているものと自負している。ただ、こんな時だからこそ、改めて会員の皆様にお伝えしたいのが「提供レースの全てが的中するわけではない」ということ。無論、我々はそのつもりで提供しているが、それでも全勝の週もあれば4戦1勝の週もあるのが競馬。永遠に右肩上がりに好配当的中を量産し続けるなんてことは有り得ない。好調の喜びに水を差すわけではないが、あまりに好配当が出続けるとその部分を忘れがちな方が多いので、この場をお借りしてお伝えした次第。「期待するな」とは言わないが「過剰」は禁物。「今週儲からなかったら来週の馬券が買えない」ような綱渡りの馬券購入だけは絶対に控えていただきたい。
いずれにしろローカル開催も今週末が前半戦の最終週となる。無論「獲れるところは貪欲に獲りに行く」弊社の方針に変更はない。弊社から配信される全ての情報を漏れなくご確認いただきたい。