4回東京・4回京都5日・6日目

単なる的中とは別次元の的中 ~日曜福島12R 蔵王特別~

『スローペース症候群』と云われて久しい。中山1200mダートなどごく一部を除く全ての競走条件で成立する言葉だ。無論3000mの「菊花賞」はその代表的なレースなのだが、今年に関してはまるで様相が違った。大方の予想通りアグネススターチがハナに立つ。型通りペースダウンと思いきや、ノットアローンが狂気を孕んだが如く掛かった。鞍上の横山典はアグネススターチから10頭分ほど外を回して何とかなだめようとするが到底ムリ。結果としてスタンド前の1000m通過は驚異の58秒8。マイル戦並みのラップだ。こうなると京都3000mは底力と持久力の世界。絶対能力段違いのオウケンブルースリは順当に突き抜ける。そこに追い込んできたのは4コーナーをほぼ最後方で回ったフローテーション。父はサンデー系の最長距離砲スペシャルウィーク×母の父リアルシャダイという、スタミナの権化のような血統背景を持つ馬。それがサバイバル戦で活きた。『馬は血で走る』その格言を改めて思い知らされる一戦、ではあった。
それでは本題へ。今週斬るのは日曜福島12R「蔵王特別」3歳上500万下・芝2600m。ここで弊社予想部が軸馬として期待したのは3番人気の9番アサティスボーイ。「500万長距離芝の顔役的存在と言えるアサティスボーイが軸馬。とにかくコースを問わず2200m以上なら末脚確実。ペースに関係なくゴール前キッチリと伸びてくる。この中間も好調教を連発しデキは高いレベルで安定している。いつも通りの3角スパートで今回もV争い」という見立て。
レースは1番人気ダンツホウテイが先導するスローペース。軸馬アサティスボーイは中団に待機するいつも通りの位置取り。前と横に馬を置き、絶対に掛からないように進める鞍上江田照男のソツのない騎乗ぶりが光る。そして3コーナーすぎ、小回り福島の勝負どころから型通りマクリ上げていく。直線に入っても懸命に粘るダンツホウテイ。しかし、残り170m地点で道中2番手にいた7番ハギノジョイフルが競り落とす。それを目標にゴール前迫ったアサティスボーイだが、結局3/4馬身及ばず2着止まり。とはいえガッチリと連対を確保するあたりが顔役と呼ばれる所以。それにより弊社と弊社の会員の皆様に「馬連7-9、1740円」の的中がもたらされた。
実のところ、この的中は単なるひと鞍の的中とはワケが違っていた。弊社の会員の皆様なら先刻ご存知のことに違いない。なぜなら、この福島最終レースに先週末弊社が提供した『勝負鞍全レース的中』がかかっていたのだから。結果的に、呆気ないほどそれはアッサリと達成された。普段はクールな弊社の会員の皆様だが、先週末に関してはさすがに様変わり。レース後はメールなどでお喜びの声を数多く頂戴した。
すでに今開催の黒字収支はほぼ確定したわけだが、あえて言うまでもなく最終週も手を緩める気持ちなど毛頭ない。『攻めてこその競馬。攻めてこその予想提供』が弊社の絶対的な基本姿勢。今週末も次々に的中をお届けする所存。前記した通りG1の裏にこそ妙味ある勝負鞍は存在する。提供のその時を楽しみにお待ちいただきたい。