5回東京・5回京都1日・2日目・3回福島5日・6日目

馬単的中は競馬の醍醐味 ~土曜京都7R・3歳上500万下~

『データは信ずべし、信ずべからず』という古くからの競馬格言がある。「終わってみればデータ通りだった」というケースの方が遥かに多いのだが、稀に「全然データと違う」という場面に遭遇する。先週末の「アルゼンチン共和国杯」がまさにその典型例となった。このレースの二本柱と言えるデータは「差し・追い込み断然」、そして「ハンデ頭不振」。結果はハンデ頭ミヤビランベリの鮮やかな逃げ切り勝ち。2着も終始番手を回っていたアーネストリーが危なげなく確保し、絵に描いたような「出たなり」が成立。「差し・追い込み断然有利」のはずが、いつまでたっても何も来ませんでした、というオチ。データはあくまでも過去の傾向で、『これから起こることの暗示ではない』。そのことを改めて実感するレースではあった。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜京都8R「3歳上500万下」ダート1800m。牝馬限定戦のここで弊社予想部が軸馬の期待を寄せたのは1番人気となった4番キティ。「休み明けの前走を半馬身差2着と惜敗したキティが軸馬。そこから折り返しの連闘策だが、一般的にレース間隔が詰まるほど二走ボケは少ないもの。その点で言えば叩いた分の上積みの方が期待できる。この組み合わせなら躊躇なくハナを奪って易々と押し切れるはずだ」という見立て。

レースは予想通りキティがハナに行きかけたが、内のピサノプリヴェが強引に主張して逃げる。キティはムリをせず2番手で折り合いをつけた。1番カプリース、2番ミコノス、7番レイナクーバと続くユッタリとした流れ。ほとんど馬順変わらず4コーナーから直線。満を持してキティが先頭に立つ。それを追ってカプリースとミコノス。そして最後に後方待機の6番キクノセンヒメが追い込んできた。結果的に1着キティと2着キクノセンヒメの着差はクビだが、いわゆる「着差以上の能力差」を感じさせたレース。キティの勝ち内容は全く危なげなった。以下3着カプリース、4着ミコノス。この結果により「馬単4→6、600円」の的中。非常に地味な配当ではあるが、馬単提供で『軸馬快勝→2・3・4着全て対抗馬』という、ある意味で競馬の醍醐味とも言える結果。そのこともあり、あえて取り上げさせていただいた次第。配当的には強調できるモノではないが会員の方々からも同様の感想をいただいている。

他にも日曜京都10R「渡月橋S」3連複的中など、先週末も連日に渡り的中をお届けしたことについては一定の評価をいただけるものと自負している。しかし、ここで予想部にはあえて苦言を呈させてもらいたい。先週末のイチオシ勝負鞍で「軸馬連対→相手ヌケ」という痛恨の不的中を喫したわけだが、それ以外の鞍においても詰めの甘さが若干目につく。ここ一連の好調さに浮かれていたとは思わないが、あれは完全なケアレスミス。今度こういった詰めの甘さは極力減らすよう、要請しておく。
今週末からいよいよ始まるG1・7連戦。競馬の佳境中の佳境とも言える1カ月半を迎えるわけだが、「大一番の影に真の勝負鞍」という弊社のスタンスは不変。弊社から発信する情報を漏れなくチェックなさるよう。改めてお願いしたい。