5回中山・5回阪神5日・6日・4回中京3日・4日目

追い風を背に大一番へ臨む~日曜中京8R・3歳上500万下~

手綱を取った騎手たちが「難しい馬」と口を揃えるキンシャサノキセキ。有り余るほどのスピードと決め手。反面、折り合いがつかず自滅するケースも目立った馬だ。それが「阪神C」では短距離戦において致命的とも言える2馬身以上の出遅れ。1番人気馬がスタートで早々と圏外に去ったかと思われたが、外々を回る横綱相撲でアッと言う間に突き抜けてしまったのだから正直驚いた。まともに走った時の能力がケタ違いであることを改めて証明したわけだが、それと同時にこの難しい馬をテン乗りで見事に御した鞍上デムーロの手腕には舌を巻くばかり。思い起こせば前走「スワンS」を制したのもテン乗りのスミヨンだった。『日本の騎手は一流だ』などとよく言えたもの。そんな思いを強くする一戦だった。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中京8R「3歳上500万下」ダート1700m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは2番人気の10番トップキングダム。「今回初ダートとなるトップキングダムを軸馬として推す。血統&走法からみてダート適性は高そうだし、何よりもこのメンバーでは地力が上。ローカル転戦続きでもデキはいい意味の平行線。末脚勝負に持ち込めばここに怖い相手はいない。突き抜けに期待する」という見立てだった。

レースは内枠からスタートを決めた2番フレンドケントが逃げる展開。35.3-48.5-61.4~上がり50.8-38.3というやや速い流れ。軸馬トップキングダムは当初中団に待機。向正面に向いてから徐々に押し上げていく。1番人気の6番ブラッシュアップは好位から3コーナーで2番手に上昇。それをマークする形でトップキングダムも連れて上がっていく。4コーナーから直線。先頭に立ったブラッシュアップを外からトップキングダムが難なく交わす。これは楽勝態勢。1・2番人気馬による順当決着と思われたその刹那、3コーナー最後方からのマクリ追い込みに賭けた13番ファンドリカップが強襲。ゴール寸前でブラッシュアップをクビ差交わして2着を強奪していった。白熱する2着争いを尻目に、トップキングダムはその2馬身前で悠々とゴールしていた。この結果により「馬連10-13、2130円&3連複6-10-13、1450円」の好配当ダブル的中。初ダートの馬の適性を見抜き、躊躇なく軸馬に据えた予想部の洞察力が産んだ的中と言えよう。

他にも土曜中京9R「3歳上500万下」馬連12-15、2110円。そしてG1「朝日杯FS」など、最終盤に入り的中ラッシュを呼ぶアスコット予想。配当をご覧いただければお分かりの通り、『ただ当てるだけ』という予想とはまるで別物という自負がある。何よりも「阪神JF」→「朝日杯FS」とG1を連取したことで、これ以上は望めない勢いを得たことが喜ばしい限り。この大いなる追い風を背に大一番「有馬記念」を筆頭とする勝負どころ満載の最終週に臨んでいく所存。本年最後、そして本年最大のご期待をお寄せいただきたい。