5回中山・5回阪神・3回小倉5日・6日目

晴天の霹靂のような3週目

いよいよ今週末に迫った大一番「有馬記念」。史上空前などという風評もあながち大げさではない豪華メンバーの顔合わせで、馬券的な興味も尽きない。そんな中、結果はともかくとして主役を張るのは4歳牝馬ブエナビスタ。ここ数年続く『牝馬の時代』を象徴する一頭で、このレースの勝ち負けにかかわらず現役最強であることは誰もが認めるところ。ただし、同世代のライバルであるレッドディザイアとは本当の意味で勝負付けが済んでいない印象。今回は不当なほど評価を下げているが、絶対に忘れてはいけない存在と言える。強い牝馬2頭に真っ向から対するのが現役最強世代という評価が確定した3歳牡馬陣。皐月賞馬ヴィクトワールピサ、NHKマイルC馬ダノンシャンティ、ダービー馬エイシンフラッシュ、ジャパンC馬ローズキングダムが揃い踏み。更に秘めたポテンシャルはその4頭を凌駕するものがあるペルーサ・ルーラーシップ・トゥザグローリー。もう1頭除外が確定的なコスモラピュタを含めると登録段階で総勢8頭という一大勢力。いずれにしろ、将来的なことを考えると3歳馬が強い、ということは楽しみ。これらに対して何とも寂しいのが4・5歳牡馬勢。4歳がジャミール・トーセンジョーダン・フォゲッタブルの3頭。5歳はオウケンブルースリと除外候補のモンテクリスエスの2頭。公平に見て、この中で勝負になるのは唯一オウケンブルースリのみ。3歳牡馬に対して2キロの斤量差があるように、本来なら一番充実しているはずの4・5歳世代がこのていたらく。レベル自体が低いことは間違いないが、それにしても不甲斐ない。そんなこともあり大勢は『4歳牝馬2頭対3歳牡馬』という図式。弊社はこの一戦を、全社全力をあげて獲りにいく。会員の方々には日々刻々と気持ちを高ぶらせてお待ちいただきたい。

本来なら「それでは本題へ~」というところだが、何としたことか、残念ながら先週末は勝負鞍における的中がなかった。本年度3度目、8月以来の失態。正直なところ「まさかここで…」という思いは少なからずある。高をくくっていたわけではないが、秋以降の的中連鎖から考えて有り得ない流れ。弊社会員の皆様には再三お伝えしていることだが馬券において「流れの良し悪し」は間違いなくある。なぜそういう結果になってしまったのか。敢えてそれを説明するとすれば、「週を通じて流れが悪かった」ということが答え。これもまた競馬と言うしかない。無論、そのことに対しては痛恨の極み。「申し訳ない」のひと言。しかし、よくよく考えてみれば、あれだけ的中が続けばどこかで反動が出るのは自然の成り行きかもしれない。全タコ(全レース不的中)を食らってなお、今開催の勝負鞍における的中率は58%を記録しているのだから。誤解を恐れずに言えば、この結果が3週目でむしろ良かった。本年最終週となる今週末だったとしたら、そう思うと背中を冷や汗が伝う。とにもかくにも『2週連続で悪いことは起きない』というアスコットの伝統は不変。「過去に一度や二度あった」という話ではなく「過去一度もない」と言い切れる純然たる事実。競馬でいえば「4角手前で一瞬脚をタメて直線爆発」というパターン。終わってみれば「そんなこともあった」と笑って言える3週目にする所存。冒頭の「有馬記念」を筆頭に、アスコットシステムズがプライドをかけて臨む本年最終週に絶大なるご期待をお寄せいただきたい。