2回阪神1日・2日目・2回小倉5日・6日目

外れようのない必勝鞍 ~土曜阪神9R・心斎橋S~

中山開催が中止になったことに伴い、土日で重賞4鞍が行われた阪神競馬。その中身はともかくとして、「メインの後にまた重賞」というのもなかなか豪華で悪くはない。そんな中、一週遅れで「皐月賞」トライアル「スプリングS」が土曜日のメインとして行われた。ホッコーガンバが逃げて半マイル47秒0-1000m通過59秒5という緩い流れになったこのレース。中団の後方寄りを進んでいた1番人気オルフェーヴルが、3・4コーナー中間から外を進出。直線も勢いそのままに力でねじ伏せる完勝。ご存知の通りドリームジャーニーの全弟だが、そのキャラは似ているようで微妙に違う。兄は類い稀な瞬発力の持ち主。しかし、いい脚が使えるのは精々1ハロン(200m)程度。中山や阪神・京都の内回りを得意にしているのは直線が短いから。直線の長い東京や阪神・京都の外回りで結果が出ないのは『いい脚一瞬』のため。対して弟のオルフェーヴルは兄ほどキレない。しかし、いい脚が長続きするタイプ。兄が苦手とする東京や阪神・京都の外回りで好走していることでそのことは証明される。従って「皐月賞」が予定通り東京で行われれば有力候補になる。が、内回り2000mの京都になった場合は過信禁物、ということになる。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜阪神9R「心斎橋S」4歳上1600万下・芝1400m。ここで軸馬として期待したのは4番人気となった8番パドトロワだった。

『休み明け叩き型通り良化のパドトロワが軸馬。1400mは微妙に長い印象もあるが、京都外回りのオープンで3着の記録があるのだから、阪神の内回りなら何とかなるはず。どんな流れにも対応するレースセンスの持ち主。ここは好位抜け出しが期待できる』という見立て。

スタートを決めた12番リュンヌの逃げ。1馬身ほど出遅れた軸馬パッドトロワだが、二の脚が速くすぐにインの2番手を占めた。以下1番人気の15番マルカベスト、10番サザンスターディ・ノボリデュークと続く平均的な流れ。パドトロワは終始外のマルカベストにプレッシャーをかけられる形。力のない馬なら直線脱落のパターンだが、同馬はまるで違っていた。直線で力尽きたのは1番人気マルカベストの方。これを競り落とすやいなや逃げるリュンヌに襲い掛かり、その一瞬後には突き抜けていた。2番手に上がってきたのはサザンスターディ-。その外を3番モンテフジサンが猛追。更にその後ろには14番バンガロール。結果はパドトロワの2馬身半差の大楽勝。2着にはサザンスターディが粘り込み、以下クビ・3/4馬身差で3着モンテフジサン、4着バンガロールという順。「軸馬大楽勝→接線の2・3・4着が全て対抗馬」という超安泰の結果。言うまでもなく「馬連8-10、2290円」の的中となった。同レースは厳選勝負鞍としての提供ではなかったものの、このひと鞍に関しては文句なし、として斬らせていただいた次第。

その他にも重賞などで的中はお届けしているのだが、肝心の予想部による勝負鞍に関しては的中なしという不本意な結果を招いてしまった。先週の結果に関しては本当に申し訳ありませんでした。中には軸馬の鞍上の乗り違い。あるいは痛恨のヌケ目など、言いたいことは山ほどある。しかし、ここはあえて沈黙を守り、今週末の猛反撃を誓うのみ。結果が出なかった翌週には必取り返してきた弊社の伝統を今回も踏襲するまで。大いなるご期待をお持ちのうえ、今週末をお待ちいただきたい。