3回中山・4回阪神・1回函館1日・2日目

意外なほどの好配当 ~土曜函館9R・3歳上500万下~

いよいよ今週末に迫った春のグランプリ「宝塚記念」。ただし「春の~」とは云われるものの、実際のところは梅雨真っ盛り。シトシトと雨が降り続くケースはもちろん考えておくべき。逆に「梅雨の晴れ間」となれば真夏の日差しが襲い掛かってくる。いずれにしろ、馬にも人にも難儀な季節に行われるG1という点を絶対に忘れてはいけない。本来G1ともなれば「調子より格」がモノを言うはずだが、この一戦に関しては『格より調子重視』が基本。デキひと息の馬が好走できる季節ではない。そのことを大前提としたい。ここに至る過程において使ってきたレース数やグレードではなく、疲れている馬は疲れている。逆に使い詰めであってもデキだけは最高、そんな馬も事実存在する。従ってこのレースの場合は特に、最終調教の動きや気配まで絶対に目が離せない。デキの良し悪しを見分ける、弊社の冷静沈着な目をご信頼いただきたい。シーズン最終G1をお楽しみに。

それでは本題へ。今週斬るのは『本日イチオシの勝負鞍』とした土曜函館9R「3歳上500万下」ダート1700m。ここで弊社予想部が軸馬としたのは1番人気の4番テルミーホワイだった。

『本日イチオシの勝負鞍。函館入厩後も際立つ動きを見せているテルミーホワイが確信の軸馬。時計の出る馬場状態とはいえ、前走の京都1800mダート1分49秒0は出色。しかもそれが1000万条件での話。500万に降級すれば頭ひとつ抜けた存在であることは言うまでもないところ。2勝を挙げているローカル1700mダートで絶大な信頼を寄せたい』という見立て。

レースは8番テラノコブラが逃げ、2番手に2番ヤマニンピサージュ。3番手が軸馬テルミーホワイという順で36.7-49.5-62.0~レース上がり50.4-38.0という平均ペース。定石通り3コーナーすぎから進出を開始したテルミーホワイは、4コーナーで並びの2番手。直線向いてアッサリとテラノコブラを捕らえて先頭へ。そこからゴールまでは余裕綽々。最後は13/4馬身差の完勝。2着には中団追走から直線伸びた10番セトノメジャーが入り、この結果により「馬連4-10、900円」の本線的中となった。終わってみれば降級馬同士によるワンツー決着で、普通なら半分の配当でも文句を言えないところ。6番人気と評価を落としていたセトノメジャーを、本線の対抗馬として取り上げた予想部の的確な判断力がモノを言った。『イチオシ勝負鞍』でもあり厚く勝負した会員の方も少なくなかった様子。夏競馬第一弾の勝負鞍だっただけに、幸先の良い的中と言えよう。

他にも土曜中山11R「総武S」の馬連270円を一点目の大本線で的中。確かに地味な配当ではあるが、函館9Rの的中で潤った軍資金を『ブチ込んだ』という声を少なからず聞いている。これはこれで有意義な的中鞍ではあった。

また勝負鞍ではなかったものの、土曜中山12R「3歳上500万下」では2番人気フェデラリストを軸馬に指名。「馬単6→3、2040円&3連複3-6-10、1830円」のダブル的中を果たしている。

総じてマズマズという印象の開幕週となったが、的中が土曜日に片寄った点には苦言を呈しておく。自他共に認める『安定&安心のアスコット』としては、漏れなく的中が当然のことながら求められるところ。弊社予想陣にはその点を改めて要望しておく。

冒頭の「宝塚記念」は近年にない好メンバーの激突で興味津々。馬券的な妙味も十二分の一戦となる。また、他にも勝負鞍候補林立という状況。どうか今週末も楽しみにお待ちいただきたい。