4/4 4/5 3回中山・2回阪神3日4日目

本年度2度目のパーフェクト ~日曜中山8R・4歳上500万下~

「大阪杯」で単勝1.4倍という断然の1番人気に推されたキズナだが、結果は追い込み及ばず2馬身差の2着と敗れた。確かに馬場の影響もあっただろうが、世代のスターホースになるべく期待の高い馬だけに「このメンバーでも」という思いは誰もが同じ。それが結果的に一本人気となった所以。終わってみて改めて感じるのは自分でレースを作れない馬のモロさ。例えばディープインパクトのように能力が三枚も四枚も違うのなら、道中の位置取りなどまるで関係なし。どんな流れになっても、或いはどの位置にいても最後は突き抜けてくる。現役ではトップホースであることは間違いないが、我々の期待ほど抜けた存在ではないのかもしれない。次走は予定通り「天皇賞・春」となりそうだが、良い意味でこの評価を覆して欲しいところだ。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜中山8R「4歳上500万下」芝2000m。この一戦でアスコット予想部が軸馬としたのは人気割れのなか、最終的に1番人気に支持された4番マローブルーだった。

『昨年9月以来の実戦となるマローブルーだが、3月に入り急ピッチの乗り込みで力を出せる状態に仕上がった。ならば牝馬同士とはいえ、重賞「フラワーC」4着、「フローラS」4着の実力はハッキリ一枚上。当然の軸馬となる。最終追い切りでも「ダービー卿CT」出走のモーリスと併せ馬を行うなど意欲的な調整で出走体勢は整ったと判断していい。何より500万の平場戦なら絶対能力が違いすぎる。展開がどうあろうと最後は力でねじ伏せるはずだ』という見立て。

スタートから積極的にハナに主張したのは内から3番ラインカグラ。外目から15番ターフデライト、8番サムソンズシエルが2、3番手を追走。その後に好発を決めた軸馬4番マローブルーが出たなりで4番手。ただ、馬場を気にしてか各馬早め早めの動きで先行争いがややごった返す流れも、コーナーワークで徐々に隊列が決まる。ここで一気にペースダウンして3Fから35秒8-48秒0-60秒6というスローペースの流れ。この流れなだけに向正面から5番マクベスバローズが後方から一気にマクッてハナを叩く。それにつられるように中団〜後方に待機していた馬たちも動き出して行くが、軸馬4番マローブルーは慌てず騒がず、馬なりのまま好位の内目でじっくりと脚を溜める。4コーナー手前で一気にペースアップして直線へ。坂下で途中からハナを叩いた5番マクベスバローズが逃げ切りを図り、一旦は後続との差を広げるも、軸馬4番マローブルーは逃げ馬を射程圏に入れた好位3番手から手応え十分に追い出しにかかる。ラスト1ハロンで一気に抜け出し、後方からの追撃を封じ込めて1着で入線。1/2馬身差の2着には後方から脚を伸ばした2番サーストンコラルド、3着には3/4馬身差で7番へイローフォンテン。この結果により、「馬連2-4、1440円」の的中。結果的に1番人気ー2番人気での決着となったが、それでいてこの配当はオイシイのひと言。力関係を読切った完勝劇といえよう。

他にも土曜中山9R、土曜阪神12Rで連勝。続く日曜も阪神7Rと今週メインで斬った上記中山8Rと4戦4勝で今年2度目のパーフェクト的中を達成。さらに重賞でも日曜阪神11R「大阪杯」の3連複など、先週末の提供鞍は全体を通じて連戦連勝。この結果には普段クールな弊社の会員の方々もさすがに『激アツモード』へ移行したよう。『獲った獲った』の大合唱で弊社のメールボックスは満杯状態となった。改めておめでとうございました。

本格的な春競馬に突入し、誰もが盛り上がるこの時期。「安定的中」の更にもう一段上、全勝をやってのけたことの価値は計り知れない。これも全て何年もスタンスを崩さず、日々地道な作業を淡々とこなしているからこその結果だろう。この結果に満足することなく、今後も飽くなき精度向上を心がけることを予想部には願う。

今週末はG1「桜花賞」がスタンバイ。ここまで3歳牝馬限定戦の『チューリップ賞』→『フィリーズレビュー』→『フラワーC』と立て続けに的中を積み重ねて臨む同レースは注目度激高。潤沢になった軍資金を手に、楽しみにお待ちいただきたい。