4/23 4/24 2回東京・3回京都1日2日目・1回福島5日6日目

安心安全の大本線的中劇 ~土曜福島12R・米沢特別~

「桜花賞」~「皐月賞」に続く今週末のメインは「天皇賞(春)」。主役は歴戦の古馬陣に代わり、我が国最長距離3200mのステイヤー決戦となる。流れは緩くても「ただ単なる瞬発力勝負にはならない」点がこのレースの最大の特徴。さすがに3200mともなるとそれ相応のスタミナ能力が要求される。そこが2400mあたりのレースとは根本的に違うところ。人気は現役トップレベルまで力を付けてきたゴールドアクターを中心に、サウンズオブアース・キタサンブラック・シュヴァルグランなどに集中するが、この一戦に関してはキャリアや独特の適性がモノを言うケース多々。勢いは前記人気馬に分があっても安閑としてはいられない。昨年ゴールドシップの2着のフェイムゲーム、一昨年の菊花賞馬のトーホウジャッカルをはじめとする伏兵陣からも当然、目は離せない。いずれにしろ馬券的にも非常に興味深い一戦となることは間違いなし。予想提供のその時を楽しみにお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜福島12R「米沢特別」ダ1700m。軸馬として期待したのは上位拮抗のなか、最終的に2番人気に支持された8番メイショウヒコボシだった。

『500キロを超える大型馬で復帰戦からここまでは明らかに絞り切れていなかった馬体。それでも使いつつ徐々に上向き、近2戦は骨っぽい相手に連続2着と地力上位は明らかで、ここまで良化してくれば本調子であることは確実。今回は久々の距離1700mとなるが、この距離でも5走前に現オープン馬たち相手に差のない競馬をしており距離延長は不問。先行馬多数に加えて捲る馬もいるだけに展開も向く公算大。トップハンデも実績的に頭ひとつ抜けている格上馬なだけに地力で捩じ伏せる競馬に期待したい』という見立て。

レースをリードしたのは大方の予想通り短距離で逃げ切ってきた10番ツーエムマイスター。外から内に切れ込みつつ積極果敢にハナを主張した。2番手に15番イレプレイスブル、その後に14番トーコーグリーン、更にそれを見る形の好位に人気の一角6番オールブラッシュという隊列で1000m通過61秒9のミドルペース。この流れなら追走する軸馬8番メイショウヒコボシも楽。いつもに比べるとかなり前め、中団7・8番手という位置取り。楽な好位追走が14番トーコーグリーンが早めに抜け出すが、これの動きに併せて6番オールブラッシュが襲いかかる。一旦はこの2頭が抜け出しマッチレースの様相となるが、外から一頭だけ違う脚色で伸びてきた軸馬8番メイショウヒコボシが猛追。最後は粘る先行馬たちを全く問題にせず、3馬身差の大楽勝。地力の違いをまざまざと見せつけた。この結果により「馬連3-8、610円」の的中。最近の傾向から言えば一見地味な配当ではあるが、一点目の大本線的中という点に一定の評価はいただけるものと自負する。

とはいえ、勝負鞍における的中は上記1鞍のみ。今年に入って毎週コンスタントに最低2鞍は的中をお届けしていただけに、切歯扼腕たる思いをされた会員の方も少なくなかったはず。予想部には更なる研鑽を要望したい。ここはあえて苦言を呈しておく。「提供=的中」という状態を維持することがいかに至難であることは十分に理解しているし、非常に難解なレースが多かった東京・京都開催開幕週だっただけに情状酌量の余地はある。とはいえ、軸馬選定ミスに加えて取りこぼしも目立ち、勝負鞍における的中率が落ちた点はやはり問題と言わざるを得ない。開催2週目となる今週末、予想部には最大限の奮気を促したい。

冒頭に触れた「天皇賞(春)」をはじめ、今週末には馬券的な妙味十分の勝負鞍候補が目白押し。春競馬前半戦の佳境を迎え、臨戦態勢整った弊社アスコットシステムズに多大なるご期待をお寄せいただきたい。