5/14 5/15 2回東京・3回京都7日8日目・1回新潟5日6日目

狙いすました好配当的中劇 ~土曜東京8R・4歳上500万下~

旧阪神コースの「桜花賞」は枠順による有利不利が大きく、必ずしも「結果=実力」というわけではなかった。それが新阪神コースに替わってから激変。底力が要求される長く急坂のある直線で、枠順もさほど関係なし。いわばG1らしいレースになった。それが今の「桜花賞」と言える。このコースリニューアル以降、「オークス」における「桜花賞」組の圧倒的な優位は続いている。要するに「800mの距離延長&東京へのコース替わりなど全く関係なし」ということ。つまり「桜花賞」も「オークス」も絶対能力の優劣が結果に直結するレースになった。今年の「オークス」。桜花賞馬ジュエラーの戦線離脱で圧倒的な1番人気に支持されるであろうシンハライトは言わずもがな「桜花賞」2着馬。過去の傾向から言えば「相手探し」の一戦と考えて良いはずだが、今年は果たしてどうなるか? 今週の「オークス」、翌週の大一番「日本ダービー」の軍資金調達鞍と位置付けている弊社の最終決断を楽しみにお待ちいただきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜東京8R「4歳上500万下」ダ1400m。軸馬として期待したのは上位拮抗の大混戦のなか最終的に4番人気に支持された3番ナンヨーアイリッドだった。

『近走は中京&東京の左回りにこだわったレース選択で安定した末脚を見せており、今回もベストの舞台設定。着順こそムラに映るが、終いは確実に伸びてくるタイプで見た目以上に毎回善戦していると言っていい。特に3走前の2、3、5、9着馬がすでに現級を勝ち上がっているようにハイレベルだった一戦を休養明けで6着なら上々。使われつつ型通りデキを上げてきたし、今回の鞍上で極端に置かれる競馬にさえならなければまず上位争いになるとみた』という見立て。

全馬揃ったスタートから抜け出してきたのは内枠からスタートを決めた5番オーゴンマリアがハナを主張。それを追って同様に好ダッシュの9番ステラルーチェ。更に11番ゴールドシェンロン、そしてその直後のインに1番サマーラヴ、差のない位置に外から10番ワンボーイという一団で先行集団を形勢。軸馬3番ナンヨーアイリッドはあまり置かれるのを嫌い、互角のスタートから押して出して行き、これまでよりも前目の位置取りとなる中団内目9番手で流れに乗る。3F通過36秒0はパサパサに乾いた良馬場を考えてもさして速いものではない。勝負どころの4コーナー手前で後続も差を詰めて馬群が更に凝縮して直線の追い比べに。逃げた5番オーゴンマリアがしぶとく粘るも番手から9番ステラルーチェが先頭に立つ。それを外から楽な手応えで並びかけて10番ワンボーイが抜け出してくるが、軸馬3番ナンヨーアイリッドも最内を突いて一気に前との差を詰めにかかる。坂上の段階で10番ワンボーイが一完歩ずつ後続との差を広げ、焦点は2着争いに。早め先頭から押し切りを狙った9番ステラルーチェがしぶとく食い下がるところに、軸馬3番ナンヨーアイリッドが最後クビ差差し切り2着に浮上。この結果により「馬連3-10、1,770円」の的中。2番人気→4番人気の組み合わせだっただけに配当を言えばもう少しついても良かったが、対抗2点目での本線的中だけに『この配当にもある程度納得』という声を頂戴している。毎週の安定的中が弊社の基本姿勢である以上、配当に関わらず「獲るべきところはキチンと獲る」ことは当然として、力拮抗のレースであっても「狙いを定めて獲る」こともまた、重要と考える。この的中鞍をあえて取り上げたのはそんな意味合いもある。

先週ほどの好配当的中とはいかなかったが、他にも東京10R、東京12Rと日曜日を連勝で締めくくり先週末も的中率75%をマーク。好調のまま迎える今週末の「オークス」。そして翌週の「日本ダービー」と、いよいよ春競馬は佳境を迎える。レースとしての楽しみはもちろん、馬券的にも実に興味深い。開催3場から選りすぐりの勝負鞍をお伝えすること。それはこれまでもこれからも不変。大いなるご期待のうえ、今週末をお待ちいただきたい。