8/5 8/6 2回新潟・2回小倉・1回札幌3日4日目

貴重な的中鞍 ~土曜札幌11R・札幌日経オープン~

11番人気ローズプリンスダムが快勝した「レパードS」の走破タイムは1800mダート1分52秒9。前日と同日の「3歳上500万下」がともに1分53秒9だから、換算すると古馬混合の1000万程度のレベルか。重賞と考えると物足りないことは確実でレベル的には?のつく一戦だった。好タイム続出した過去と比較しても見劣ることは確かで、トランセンドしかり、ホッコータルマエしかり、過去の勝ち馬のその後の活躍はご存知の通り。それらのレベルまでいくには、3歳夏の時点で1分50秒を楽々と切るくらいの脚力が要求されるということ。今さらながら教訓として記憶しておきたい。

それでは本題へ。今週斬るのは土曜札幌11R「札幌日経オープン」芝2600m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された8番モンドインテロだった。

『5月末の重賞「目黒記念」8着からの臨戦となるが、その前走は内で動くに動けない形となり不完全燃焼の競馬。エンジンのかかりが遅いタイプだし、度外視していいだろう。元々、重賞での差のない競馬をしてきた実績はオープン特別のここでは一枚も二枚も上。昨年勝った舞台で洋芝も不問なだけに、ここは自在の位置取りから地力で決着をつけるはず。絶大の信頼を寄せたい』という見立て。

大方の予想通り、外から9番ラブラドライトがハナを切る展開。更に外の10番ハツガツオはムリをせず2番手に控える。以下4番シルクドリーマー、6番ヒラボクディープ、5番トゥインクルと続く遅めの流れ。スタート後の一完歩目が遅かった軸馬8番モンドインテロは慌てず騒がず後方を淡々と追走。さすがにこの距離なだけに正面スタンド前では全馬動くことなく隊列そのままで進み、2週目の向正面中ほどから徐々にペースアップ。中団&後方追走組も早めに前を捕らえにかかるが、軸馬8番モンドインテロは4コーナー手前にさしかかってもまだ外目の後方9番手。しかし、直線に向いてからの脚が圧巻のひとこと。しぶとく粘る9番ラブラドライトや、早めにこれを捕らえにかかった4番シルクドリーマーとの脚色の差は歴然で、追い出すと一頭だけ違う脚色で、直線半程で勝負アリ。アッサリと前を行く9番ラブラドライトと4番シルクドリーマーを抜き去り1着でゴール。焦点は2着争いに移り、最後は4番シルクドリーマーが2着に浮上。3着には自分のペースで運んだ9番ラブラドライトが入線。この結果により、「馬連4-8、720円」の的中。着差こそ1/2馬身差だったが見ていて安心安全の的中劇。1番人気→5番人気のこの配当は少々物足りないが先週末においては貴重な的中鞍ではあった。

「貴重な的中鞍」と前記したように、残念ながら先週末の的中はそのひと鞍のみと精彩を欠いた弊社予想部。当然、弊社会員方からも「先週はらしくない提供だったね」との声を多数いただいた。この言葉、裏を返せば「例年この時期は好調でまず軸馬の凡走はないだろう」という認識があるからこそで、期待と信頼の表れでもあるのだが、提供を受ける側にしてみれば、同じ4戦1勝でも「軸馬勝ち負け→対抗馬抜けやクビ差ハナ差の取りこぼし」と「軸馬凡走で全く見せ場なし」とでは気持ち的に意味合いはかなり異なる。物足りない同じ戦積であっても当然、前者のほうが悪いながらも理想であることは会員の方の声からも確か。ご愛好いただいている皆様の立場になり、ローカル開催残り4週は反転攻勢を必達と心がけ、予想部にはより一層の努力と精査をおこなってほしい。

いずれにしても、得意と公言している以上、このままでは終われない夏のローカル開催。言うまでもなく大団円に向けての下準備は粛々と進んでいる。今週末以降の提供に多大なるご期待をお寄せいただきたい。