9/2 9/3 2回新潟・2回小倉11日12日目・2回札幌5日6日目

勝負のローカル最終週へ ~日曜新潟9R・両津湾特別~

平坦小回り1200mという『昔ながらの』レース条件で行われる「小倉2歳S」は、言うまでもなく早熟性とスピードの勝負。半端な将来性などはむしろ不要。無用の長物と言っていい。今年もその通りの結果になった。3F通過33秒3という猛烈なハイペースで引っ張ったモズスーパーフレアのウリは無論スピード。同馬に関してはハミをがっちり噛みっぱなしの逃げでさすがに最後は止まったが、それを好位追走から一気に伸びて最後1馬身1/4突き抜けたアサクサゲンキの大人びたレースぶりは、まさに早熟性以外のなにものでもない。2着アイアンクロー、3着バーニングフレアともに距離的には1400mが限界の印象で、それでさえ他馬が成長してくる前の2歳時だけのこと。それ以降は忘れられる運命だが、いずれ短距離専用馬として甦る可能性はある。

それでは本題へ。今週斬るのは日曜新潟9R「両津湾特別」ダ1800m。このレースで弊社予想部が軸馬として期待したのは断然の1番人気に支持された3番スペリオルシチーだった。

『本日イチオシの勝負鞍。未勝利圧勝から中2週で臨んだ昇級の前走の勝ち時計は1000万でも優に上位争い可能なレベル。外を回す正攻法の競馬で3/4馬身届かず2着惜敗だったスペリオルシチーは500万では一枚上の能力の持ち主であることは間違いなし。これが不動の軸馬。今回は中1週と間隔を詰めての臨戦だが、この中間はしっかり時計を出しているようにデキ落ちは皆無。前走と同条件&コースなら能力通りの評価でOK。昇級の前走で一気に1秒5も時計を詰めたように流れに応じての対応力もあるだけに、今回は普通に回って来れれば力の違いを見せてくれるはずだ』という見立て。

レースをリードしたのは大方の予想通り10番タイセイストーム。6番ナンヨーファミユが続き、軸馬3番スペリオルシチーは好位3番手を難なく追走。2コーナーを回って向正面に入り隊列が決まり、淡々とした流れで1000m通過62秒4のミドルペース。ただでさえ前有利の新潟でこのペースなら完全に後方追走組は出番なし。4コーナーから直線に入り、終始マイペースで逃げた10番タイセイストームが二の脚を使って後続を突き放しにかかるが、好位の内々でガッチリ脚を溜めていた軸馬3番スペリオルシチーが直線で外に出して追い出されると一気に脚を伸ばしてくる。脚色の差は歴然で直線半ばでアッサリ逃げた10番タイセイストームを交わすと一方的に差を広げ、最後は5馬身差の圧勝でゴール。それをただ一頭懸命に追いすがったのは逃げた10番タイセイストーム。終始マイペースで運べたことでこれが最後までしぶとく粘り込み2着を確保。更に1馬身1/4差で3着には12番キングドラゴンが入った。この結果により、「馬連3-10、630円」の的中。無論大イバリできるような配当ではないが、週イチオシ鞍と断じた勝負どころで、一点目の大本線的中というあたりに一筋の光明を見出したい。

夏のローカル最終週は、ハナ差、クビ差の取りこぼしが相次ぎ、上記ひと鞍の的中のみと残念ながら熱望した大喝采の大団円とはならなかった。例年のアベレージと比較しても、6〜7本程度、的中数も少なくご期待に反する結果となったことはこの場でお詫び申し上げたい。ただ幸いなことに夏のローカル開催も先週末で終了。今週末から中山・阪神へと舞台を移し、大収穫の秋中央開催へと突き進む所存。その端緒となる今週末の提供を大いなるご期待のうえ、楽しみにお待ちいただきたい。